高千穂さんのご縁です。

【若者と仏教】 意外と若者は仏教に興味がある


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🔶 テーマ:「若者と仏教」

今週も、福岡県の私立校・筑紫女学園で宗教科教諭を務める小杭浄海(おぐい じょうかい)さんをゲストに迎え、若者と仏教の関わりについて語っていただきました。


🔶 現代の若者と宗教の距離

NHKや統計数理研究所の調査によると、日本の若者の宗教離れは近年顕著。

仏教やお寺に対し、「高齢者のためのもの」という印象を抱く若者も多い。

一方で、筑紫女学園では仏教の授業中に寝ている生徒はほとんどおらず、意外に関心があることが分かる。


🔶 若者が仏教に興味を示す背景

多くの高校生が、身近な人の死などを通して「命」と向き合う経験をしている。

自分自身の死についても意識し始める時期であり、仏教で語られる命の話に惹かれる側面がある。

「仏教=難しそう・堅苦しい」というイメージはあるが、授業を通じて興味を持ち直す生徒も多い。


🔶 授業で使用される教材とアプローチ

高校では「見真(けんしん)」という教科書を使用。

親鸞聖人が朝廷より賜った「見真大師」の名に由来。

難解な文言も多いため、教師が現代の話題や具体例を交えて丁寧に解説。

身近な話題と仏教を結びつけることで、生徒の理解を深めている。


🔶 宗教教育の意義

SNSや科学技術が中心となる現代においても、「命には限りがある」という普遍的事実は変わらない。

仏教は「縁起」や「気づき」を大切にし、他者とのつながりや感謝の心を育む。

宗教的価値観は、すぐに理解できなくても、大人になってから心に残る教えとなることも多い。

若いうちに宗教に触れることは、人間形成の大きな礎となる。


🔶 まとめ

宗教が若者から遠ざかっている現状がある一方で、仏教的な命の教えには多くの若者が興味を示している。

教育現場での宗教授業は、彼らに新たな視点を与え、自らの生き方を見つめる機会となっている。


*来週のテーマは「戦争と平和」。引き続き小杭浄海さんとともにお送りします。


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今週も最後までお聴きいただき、ありがとうございました。

あなたと結ばれたこのご縁に、心より感謝申し上げます。

では、また来週お会いしましょう。


出演

お話:仏嚴寺住職・高千穂光正(たかちほ こうしょう)

司会:丸井純子(まるい じゅんこ)

ゲスト:筑紫女学園中学高校 宗教科教諭・専念寺 小杭浄海(おぐい じょうかい)

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高千穂さんのご縁です。By RKKラジオ