Bespokemaker presents 屋根裏談義に腕が鳴るっ!

S2 #63 ミルとマーチャントの世界・ふしぎ発見!


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Step 63針 - TAILOR SECND HOUSE 新店舗にて行った、公開収録回をお届けします。


今回のトークテーマでもある『 ミルとマーチャント 』とは、スーツ業界で取り扱われる服地の生産背景を表す言葉になります。



Mill:ミル = 織物工場


Merchant:マーチャント = 生地商社



オーダースーツ店に伺うと沢山の生地ブランドが陳列、または生地見本帳に収録されていますが、このブランドが生地を織っているメーカー( = ミル )だと感じる方が多いのではないでしょうか。


実際は多くのブランドが、マーチャント( = 生地商社 )が企画した服地が多数派であり、生地商社がデザインやマーケティングを担当し、商社から発注を受けたミル( = 織物工場 )が服地の生産を行なっています。


ミルとマーチャントには、それぞれに良さがあり、それが商品やブランドごとの特徴に変わっていくのですが、今回はこの服地の世界の不思議について深掘りを行います。


追伸


説明の下手さを痛感する回になってしまったのが本音でして、来週の後半回では補足を加えながらミルとマーチャントの世界の不思議改め、面白さを再度お届け致します。

公開収録に参加頂きました皆様には、改めまして御礼申し上げます。
また日頃よりご視聴頂いているリスナー様にも感謝の念で一杯です。

今後も製造業の背景を面白く、そして分かりやすくお届け出来るよう精進して参りますので宜しくお願い申し上げます。

TAILOR SECOND HOUSE 中野 俊



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🎙️この番組は、ビスポークメーカーの2人が、製造業の背景を紐解きながら、職人の葛藤や技術とファッション、時に笑いを追求するトークコンテンツです。


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【 番組パーソナリティ 】


🪡TAILOR SECOND HOUSE

中野 俊


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🔨Shoedesign & Shoemaking When

小林 晃太


https://www.s-when.com


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【 専門用語集 】︎


◾︎ Mill:ミル(織物工場)


→ 自社で生地を織るための設備を保有し、生産を行う企業・メーカー。

私がテーラーという立場が故かもしれませんが、蓄積された経験と技術でモノ作りを行う製造業のミルは、マーケティングで手を替え品を替えたビジネスを展開しにくい特徴があると感じます。


また、スーツ産業が縮小すると、これに比例して企業数が縮小する傾向にあるのがミルとも言えます。

製造業という事業形態から多額の設備投資が必要になるため、縮小傾向に一度乗ってしまうと、再興に時間が必要となり、ブランドは違えども織っているメーカーは一緒というケースが多発する。


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◾︎ Merchant:マーチャント(生地商社)


→ ミルがモノ作りのプロならば、マーチャントは商品企画のプロと言えます。
マーケットインの発想で商品を供給する役割もあれば、トレンドセッターとしてプロダクトアウトの側面も持ち合わせており、ブランド育成においても企業の強みが垣間見える。

上記の背景を基にして、マーチャントが企画した商品をミルに発注を行うことで、両陣営の魅力が活かされた商品が生まれる関係とも言えます。

マーチャントの社内にテキスタイルデザイナーが在籍することも多々あり、ファブレスのメーカーと呼ぶ事も出来ます。


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