小山ナザレン教会

三位一体って何?(稲葉基嗣) – イザヤ 6:1−8、ローマ 8:14−17


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2024年5月26日 三位一体の主日

説教題:三位一体って何?

聖書:イザヤ書 6:1−8、ローマの信徒への手紙 8:14−17、マタイによる福音書 6:10、詩編 29

説教者:稲葉基嗣


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父と子と聖霊である神は、神ご自身の間ですでに交わりを持っています。

父と子と聖霊の間に、すでに愛にあふれた関係性があります。

そのような愛にあふれた交わりの中へと、神はわたしたちを招いています。

交わりを喜び、交わりを求め続ける神は、わたしたちとも共に生きたい。

わたしたちとも語り合いたいと、強く願っておられます。

わたしたちと神との交わりについて、使徒パウロは3つのことを書いています。

① わたしたちは聖霊を通して、神に「アッバ、父よ」と呼びかけることができます。

どのような時を過ごしていても、どのような場所にいても、聖霊により神と結ばれ、

神の助けや励まし、慰めや導きを求めて、わたしたちは神に祈ることができます。

わたしたちが抱える苦しみや悲しみは、わたしたちが一人で抱える必要はなく、

神が一緒にそれらを背負ってくださいます。

② 聖霊を与えられているわたしたちは、神の子どもとされています。

神にとって、子であるわたしたちは無条件に愛される存在です。

そして、子であるわたしたちにとって、神は、絶対的に信頼できる方です。

そのような関係性をわたしたちは神との間に築くことが出来ます。

③ わたしたちはキリストの苦しみを共に苦しむ、「キリストと共同の相続人」です。

神がわたしたちの苦しみを共に苦しむだけでなく、わたしたちも神が抱く苦しみを、

神と共に苦しむ交わりへとわたしたちは招かれています。

このことは、なぜ神が旧約聖書の時代に、

預言者をイスラエルの人びとのもとへと遣わしたのかを説明します。

神が愛してやまない人間たちが、傷つけ合うそんな姿を見て、

神はイスラエルの民を憐れみました。

だから、神は人びとが神のもとへと立ち返って欲しいという願いを込めて、

預言者たちを遣わし、彼らを通して、厳しい言葉を語りかけました。

神はご自分が抱えるその苦しみや悲しみをイザヤに担ってほしいと願いました。

イザヤはこのような神の思いに寄り添って、人びとのもとへと出て行きました。

預言者のメッセージは、人びとの反感を買うことは避けられなかったでしょう。

でも、神がイザヤに与えた希望の未来は、越えられない壁を越えていく交わりを

わたしたち人間が目指すことができるというものでした(イザヤ11:6)。

三位一体の神の交わりの中に、既にこのような理想が示されています。

だからわたしたちは、父、子、聖霊の神が、ひとりの神であることを喜び、

三位一体の神の間にある愛にあふれる交わりの中へと

わたしたち自身も積極的に加わりたいと望み続けています。

そこには平和への希望が込められています。

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