ハナボウズの山ログ

サワガニつかまえた


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六月の山は、汗と乾きの季節に入った。中島はKフィールドで防除と草刈りをこなした。思ったほど進まなかったが、ある程度は終えた。水筒一リットルでは午後の管理作業が持たず、妻が置いていった分まで飲み干した。喉がひりつく。地面は濡れているのに、自分は乾いていた。

雨上がりの翌日、山道にサワガニが出る。それを知っていた中島は、軽トラ移動中にオス一匹、メス一匹を捕まえた。娘に頼まれていたのを思い出して。バケツに水を張り、荷台に積んだ。帰ったら虫かごへ入れて、飼い方を調べてみる。

草は今のうちに取っておかないと、八月にとんでもないことになる。わかっていながら毎年負けてきた。今日は三メートル分、二十株ほど手を入れた。小さな仕事だが、積み重ねれば違う。収穫日と収穫日のあいだの管理日は、体力と判断力の消耗戦だ。

喉カラカラで山を下りる。明日は直送・注文・市場分の切り出し、少しの草刈り。次回からは水筒を多めに用意する。今日の反省はそれだけ。帰ったら娘とサワガニを眺める時間がある。山は暑く、乾いていて、しかしカニがいた。

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ハナボウズの山ログBy ハナボウズ