SCB PODCAST#119は『エデュケーションを読む』です。この本を読んで、人が学ぶこと。知性を得ること。その意味を少しだけ理解できたような気がしました。閉鎖的な共同体の中で行われる洗脳、愛着との間で揺れ動く感情。壮絶な過去と決別し新たな自己による選択を"教育"と呼ぶ、彼女の言葉に胸打たれました。『エデュケーション』/タラ・ウェストーバー/早川書房【作品紹介】「おまえの家族はこっちだ。おまえはこちら側の人間だ」――モルモン教を狂信し、世界の終末に備えなければならないという妄想に取り憑かれた父親の絶対的支配のもと、タラは学校へ通うことを禁じられた。あらゆる傷と病をハーブで治せると信じる母、繰り返される兄の暴力、アイダホ州の山奥で強制される過酷な廃材回収業。壮絶な環境のなか、彼女は家族という呪縛をいかにして脱け出し、ケンブリッジ大学で博士号を取得するにいたったのか? 家族、宗教、そして教育は、人間の尊厳をどのように変えていくのか? 全世界800万部突破、衝撃の手記。