SCB RADIO#111は『喫茶店のディスクールを読む』です。誠光社から刊行されたオオヤミノルさんの『喫茶店のディスクール』を題材に話をしました。「ローカルとは何か?」「インディペンデントであることとは?」と思考を促され、沢山の気づきがある本でした。最後まで聴いてくだされば嬉しいです。【出版社解説】われわれは一体誰と契約をしているのか?SNSとグルメサイト、クラウンドファンディングとポイントカードに骨抜きにされた消費者万能の暗黒時代に模索する「いい店」の条件。自身の迷走を振り返りつつ、犬の目線で語る、経済、仕事、メディアにコミュニティ。金言だらけの与太話再び。京都出身の焙煎人であり、京都[KAFE工船]、倉敷[カフェゲバ]などのカフェを営む著者が、街場の語り口で考える、この時代いかにして「いいお店」が成立するか。情報消費、権威主義、労働者と消費者の物象化と疎外、シェアという名の労働力搾取まで、昨今の小商いにまで侵食する不可解な現象を、社会契約論にまでさかのぼり、共有地、贈与、ローカルなど広範囲にわたるキーワードとともに考察した、痛快かつ深い喫茶・小商い論。