パンデミックをきっかけに、ワシントン州では英語以外の言語によるスモールビジネス支援プログラムがスタートしました。日本語も対象となり、100年以上の歴史を持つワシントン州日米協会がその対応を担当。日本語と英語の両方でサービスを提供できるプロフェッショナルが、ビジネスオーナーのサポートにあたっています。
このプログラムでリードアドバイザーを務めているのが、シアトルで公認会計士(CPA)として20年以上のキャリアを持つ松本加奈子さんです。
実は加奈子さん、日本の大学では女性学を専攻していました。会計の道に進んだのは、留学したシアトルで結婚し、「ビジネス関連の学位を取得して、生活のために手に職を」と思ったことがきっかけ。ワシントン大学で会計学を学び、試験に合格してCPAとなり、世界4大会計事務所のひとつで経験を積みました。
でも、「スモールビジネスを支えたい」という思いから、あえて小規模な会計事務所に転職。その後、事務所の合併を機に独立します。
そんな中で起きたのがパンデミック。社会全体が混乱するなか、ワシントン州商務省がマルチ言語でのサポート体制を整え、加奈子さんも携わることになり、日本語コミュニティの声を届けるため、具体的な行動を始めました。
今回は、そんな話を聞いてきました。