流れのほとりに

神のかたちと神の国(コロサイ人への手紙1章13節~20節)


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序)天地創造の目的

・「はじめに神が天と地を、“神の国として”創造された」ことを明確に把握することが重要である。

1)「神のかたち」の再発見

  • 人間が「神のかたち」として創造されたことが、この天地が神の国として創造されたことの証しである。
  • 「神のかたち」は教会史の中で意味が不明瞭なまま模索されてきた。人間特有の性質で神に似た部分を類推してきたが、これは正しくない。
  • 考古学のおかげで「かたち(ヘブル語:ツェレム)」の意味が明確になった。これは「像」を意味し、王の支配権を代理主張するもの。古代の王は自分を「神のかたち」と呼んで、その支配権を正当化していた。
  • →聖書は、最初から神の国の話であるとわかる。アダムとエバは、謀反人であり、園からの追放は、王宮を追い出される大臣の姿に重なる。

    2)「神のかたち」から「神の似姿」へ

    • 旧約聖書では、誰一人「神のかたち」には戻らなかった。
    • イエス様(=御子)が「(見えない)神のかたち」として登場する。
    • イエス様は、人間創造のモデルとしてオリジナルの「神のかたち」
    • イエス様によって、オリジナルポジションに戻った人間は、「神の似姿に」変えられていくことで、神の国らしさが回復していく。これがイエスの弟子になること、キリストのかたちに形づくられることである。
    • 3)闇に包まれた状態でも進められた計画

      • イエスの到来以前の人間の歴史は、時間の無駄遣いなのか?
      • →人間が、この世界で文化・文明を発展させることは神の国の重要な要素である。創造の秩序の中に隠されたものを人間が開発することを含んで世界は完成された。「王座、主権、支配、権威(=この世界の資源を有効に用いて、人が平和に発展するための社会制度)」は、堕落後の人類史の中で出来上がるが、これも「御子にあって造られた」!

        • そして人間同様、価値は認められても、贖われる必要がある!
        • 結)教会は、「神のかたち」のからだ

          • 教会の外(クリスチャン以前)の文化を捨てるのでも、無批判に受容するのでもなく神の国にふさわしい姿を追求していくことが教会の使命。

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            流れのほとりにBy キリスト教たんぽぽ教会


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