流れのほとりに

神の主権と誠実に生きる(ヨシュア記2章8節~14節)


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序)時間を少しさかのぼって

・ヨシュア記の 1 章と 3 章は時系列でつながり、2 章は挿入的である。
・この 2 章の物語が、イスラエルのカナン進入の重要な前提を示す。

1)土地の所有権は誰にあるか

・ラハブの悟り「主がこの地をあなたがたに与えた」(完了形)
→「葦の海の水を涸らされた」という奇跡と、勝ち目のなかったシホンとオグの王国が滅び、ヨルダン川の東側の所有者が変わったことから、神の主権が働いて、土地の所有権が移ったことをラハブは悟った。
・古代世界は、神々が王族を仲介にして人々に土地を与えるという考え方が常識だった。今日の私たちが「寿命」に対して抱く感覚に似ている。
・所有権の移動は、主権者である神が行うのであり、人間が神の名を語って行うのではない。これは宗教的な侵略の正当化ではない。ヨシュア記の戦いは、その後の戦争を正当化するものとはならない。

2)神のみわざを前にして
・ラハブは出エジプトのみわざと、ヨルダン対岸の出来事を考え抜いて、イスラエルの神への見事な信仰告白に導かれる。そしてこの神が、排他的な神ではなく、自分もこの主権の中に迎えてもらえると信じた。
・神は、ラハブと 2 人の偵察者を出会わせる。そしてラハブは偵察者を匿うことにより、神への誠実を示し、偵察者も誠実をもって応えた。
・神はカナン人を無差別に滅ぼす残酷な戦神であるという通俗的な見方は間違いである。「聖絶」という言葉も誤解を招く。ひとまず「神の聖さを受け取るのを妨げるのを絶つこと」として理解しておくとよい。
・偵察者たちはヨシュアの誠実さ、神の誠実さを知っていた。そして「すべての部族を祝福する」計画が、ここに小さな形で大きく成就する。

結)ラハブのように救われる人が与えられるために

・「新しい出エジプト」=イエス様の十字架と復活が宣教される必要がある。けれども十字架と復活を信じて救われ、変えられた人生を歩んだ証し(=ヨルダン川の東側の所有者の変更)が伴うことが必要。
・私たちはヨシュア・イエス様から派遣され、神がどのような方であるのかを伝える全権を委ねられている。本物の変化を求め、ここに集中しよう。平日が勝負である。助けられ、助け合う、本物の人間関係の中に神は救いを現わしてくださる。

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流れのほとりにBy キリスト教たんぽぽ教会


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