【終電】 作 黒ねこ宮子
寝過ごしてはいけないと思っていたら一つ手前の駅で降りてしまった。
てくてくと馴染みのない道を歩いていたら計測のバイトを思い出した。
マンホールからマンホールまでの距離をひたすら計るバイト。
なんて言ったっけ。一輪車みたいなカラカラ回るメーターで黙々と。
カラカラ回る車輪がリスが回すアレみたいだなと思った。
しかし何でリスだったんだろう。普通ハムスターとかだよな。
そうだ、あの頃付き合ってた彼女がリスみたいな子だったんだ。
友達だか誰だかにリスみたいだって言われたって。そっかそっか。
確かに彼女の鞄にはいつもお菓子が入ってた。色んな種類が少しづつ。
ショートカットでチェックが好きで目の大きな。友達の彼女の友達。
懐かしいな元気かな。ふと顔をあげると月がきれいだった。
宮子さんより、朗読フリーの許可をいただきました。
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黒ねこ宮子【好奇心は猫を起こす】
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