『芦田の毎日』

式辞「自立してはいけない」


Listen Later

筆者は、生物学者ポルトマンの「人間は早産である」という説を引用しながら、真の自立とは何かを考察しています。人間が未熟な状態で生まれてくるからこそ、親だけでなく社会全体からの支援を受け、その中で様々なことを学び、成長していくと述べます。生理的な自立は「非文明的な自立」であり、文明化の度合いは社会への依存度と等しいと主張し、動物が早期に自立するのと対照的に、人間は社会との関係性の中で能力を発達させるとします。学校での学習は、人間が未熟であることを認識し、社会の「モラトリアム」としての期間を活用して、他者の経験を取り入れながら成長するための重要なプロセスであると強調し、新入生に対して安易な自立を求めず、謙虚に学び続けることの重要性を説いています。

...more
View all episodesView all episodes
Download on the App Store

『芦田の毎日』By Hironao Ashida