今回は、山梨県で地域の暮らしを支える燃料会社「マルシン石油」の代表取締役・渡邊芳英さんにお話を伺いました。
渡邊さんの原点は、富士山麓の町・富士河口湖町。寒さ厳しい冬、灯油を届ける日々の中で「ありがとう」「助かったよ」という地域の声に背中を押されながら、現場で奮闘してきました。祖父・叔父と続く家業を継ぎ、現在は3代目。ガソリンスタンドを持たないという自由なスタイルで、県内外問わず、必要な場所へ必要な燃料を届けています。
「燃料が切れて困った時、すぐに届けてくれる存在が地域にいる」──そんな信頼感の積み重ねが、マルシンの強み。燃料が高騰し、脱炭素の潮流が加速するいま、渡辺さんは定期配送や緊急対応といったサービスを通じて、持続可能で安心できるエネルギー供給体制を地域に根づかせています。
10年越しに準備を進めてきた水力発電事業が、いよいよ実現目前。川の流れを活かした安定電源として、山梨の自然資源を次世代に引き継ぐ覚悟がそこにはあります。
「息子のユニフォームに“マルシン”と入れてやりたいんです」──家族への想いを胸に、地域とともに歩む渡邊さんの姿に、経営とは“人と人の信頼”であることを再認識させられます。
暮らしを守る現場にのリアルな声をお届けします。