Whispers from the Kodama -こだまラジオ-

水にふれる、魂にふれる|Whispers from the Kodama - Ep.2


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心がふるえた、ある静かな夜のこと。
お風呂の中で水に手をふれ、すくい、流す。
その音と感覚の中に、わたしは魂の存在を感じました。

ふとした瞬間に訪れる、
“今ここ”を超えた静けさとやわらかいエネルギー。
Whispers from the Kodama、第2話は、
水と魂のあいだにある“感覚”の物語をお届けします。

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(書き起こし)

こんにちは。
Whispers from the Kodama、こだまラジオへようこそ。
Nizuki Maiです。

今日は、「心が震えた瞬間」のお話をしようと思います。

ある夜のこと。
わたしは、お風呂にゆっくり浸かっていました。

なんとなく、
手のひらで、水をすくってみたくなって。

そっとすくって、
手のひらから水が流れ落ちる感覚や、
お湯の中で、
手のひらを前へ、後ろへ、
右へ、左へ、
上へ、下へ、
自由に、思うままに動かして、
水の感覚を感じてみたんです。

その時、ふと思いました。
「あ、今わたし、“今ここ”にちゃんといるな」って。

でも、それだけじゃなくて、
もっと深いところに、ふれているような感覚でした。

水が手のひらからこぼれていく音。
すくった水がまた戻っていく感触。
ぬるさと、静けさと、
やわらかい光。

それを感じていたら、
まわりの空間が、すこしふるえたような気がしたんです。


魂って、
外から探すものじゃなくて、
こうして、ふとした時に感じるものなのかもしれないなって。

水にふれて、
手のひらに残る感覚に、
“自分”がふれていたんだと思います。


きっと、あの時も
こだまたちは、そっと隣で、
その瞬間を見守ってくれていたんじゃないかな。


もし今日、あなたが少し疲れていたら、
手を水にふれてみてください。

手のひらに落ちるしずくの音が、
遠くの静けさと、
あなたの内側をつないでくれるかもしれません。



このラジオは、アーティスト・作家として活動する Nizuki Mai が、
日々の感覚、こだまの声、詩や言葉を “音” で届けていく静かな空間です。

夜に耳をすませたくなるような、
心の奥の風景と出会うような時間をお届けします。

Whispers from the Kodama is a quiet space created by artist and writer Nizuki Mai.
Through soft spoken reflections, poetry, and gentle thoughts, this podcast invites you into the Kodama world —a place to listen, feel, and simply be.

Perfect for quiet evenings or moments when your soul needs a breath of stillness.

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More behind-the-scenes at: patreon.com/NizukiMai

Instagram: https://www.instagram.com/mai_nizuki

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