[composition] 2台ピアノのみのバージョン。
ヒップホップのやりきれなさはバックトラックの極めて機械的な反復が苦痛を伴うことにより、社会的ストレスを吐露するラップと相乗効果を生み出す点にあると思う。
ここではピアノをミニマル的に書いたが、やはり絶え間ない流動性を求める私の書法ではミニマルになりきらない。リズムをキープするためピアノを2台にしたことが仇となり、ラップのバックとしては雄弁すぎる結果となった。
ラップを乗せず2台ピアノのための小品として演奏される方が、あるいは良いのかもしれない。しかしそれならリズムの反復に固執する必要がなかったのではないか。いろいろ反省点のある作品...