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Slack連携で開発ワークフローが変わる!Cursor 1.1の衝撃と「コンテキストスイッチ」削減の秘訣


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今回のエピソードでは、2025年6月10日にリリースされたAIコードエディター「Cursor」の最新バージョン1.1を深掘りします。特に注目すべきは、日々の開発ワークフローを劇的に変える可能性を秘めた**「Slack連携機能:Background Agents」**です。
Slackのチャンネルで@CursorとメンションするだけでAIエージェントが起動し、単なる指示の実行だけでなく、スレッド全体の会話の文脈を深く理解することが可能です。例えば、「あのバグの修正プルリクエスト作っといて」といった曖昧な依頼でも、過去のやり取りや問題点を参照しながら意図を汲み取り、Gitのプルリクエスト作成のような作業をSlackから離れずにリモートで完結させます。作業が終われば、Slackに完了通知が届くため、都度確認する手間も省けます。
この機能の最大の魅力は、エディターの起動、ブランチ作成、コミット、プッシュ、GitHubでのPR作成といった、地味に面倒な一連の作業がSlack内でシームレスに行えるようになる点です。これにより、チームでのコミュニケーションと実際のコーディング作業の間にあった「ちょっとした溝」を埋め、開発者の皆さんが最も悩む「コンテキストスイッチ(思考の切り替え)」を大幅に削減することが可能になります。
これは単にクリック数が減るという物理的な効率化に留まりません。開発におけるコラボレーションが、普段使い慣れたコミュニケーションツールの中にもっと自然に溶け込んでくるような、新しい開発体験が実現します。まるでSlackでの「ああ、これお願い」という会話の流れから、そのまま実際の作業が完了していくような世界観です。
利用開始にはワークスペース管理者の初期設定が必要ですが、一度設定が済めば、各エンジニアは@Cursorでのメンションと簡単なプロンプト入力だけで、すぐに利用を開始できます。
また、Cursorはリリース後もクライアントパフォーマンスの向上(バージョン1.1.2)やプルリクエスト検索インデックス作成機能の追加(バージョン1.1.3)、そしてこのBackground Agents自体の信頼性向上(バージョン1.1.4)など、継続的な改善が行われており、開発体験を良くしようという強い意志が見て取れます。
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