・ヨハネ 7 章の出来事はペンテコステ以前だが、ヨハネはペンテコステ以後に、この時のことをふり返りながら物語を書いている。
1)「生ける水」の 3 つの源「聖書が言っているとおり」
①イザヤ 12:3「あなたがたは喜びながら水を汲む。救いの泉から。」
→この預言は、神の怒りが去り(十字架)、慰めが来る(ペンテコステ)ことが語られている。「生ける水」とは「泉」を意味する慣用句。
→「祭りの終わりの大いなる日」(仮庵の祭りの最終日)に、イザヤ書 12章が歌われながら、水を汲むパレードが行われていた。
②ゼカリヤ14:8「その日には、エルサレムからいのちの水(=生ける水)が流れ出る」祭りでは、汲まれた水が祭壇に注がれる儀式が行われた。
→ヨハネ 4 章でも「生ける水」は語られている。そこでは「永遠のいのちへの水」と言われている。=「神の国への水」
③エゼキエル 47:1~9「…見ると、水が神殿の敷居の下から東の方へと流れ出ていた。…この川が入るところでは、すべてのものが生きる。」
→破壊された神殿が再建されるだけでなく、世界が奇跡的に再生される幻をエゼキエルは見せられる。イエス様は、この幻の実現である。
・エゼキエルの見た神殿は、イエス様のからだを指す。ヨハネ2:19「この神殿を壊してみなさい。わたしは、三日でそれをよみがえらせる。」
→「すべてのものが生きる世界」=神の国に向かうために、神殿(=キリストのからだ=教会)が建てられ、いのちの水が流れ出て全地を覆う。
・悪いもの(厄介なもの)が、良いものによって塗り替えられることによって、すべてが生きるようになる。
・このわざを中心的に担うのが人間。人間が、死んだ世界にあっても、希望をもって元気に思慮深く生きる力を得ることが肝。そのことは聖霊(Ⅱテモテ 1:7)が実現させる。
・「わたしのもとに来て(=来続けて)飲みなさい(飲み続けなさい)」と招かれている。世界の回復のために、聖霊を求めよう!