タイ南部プーケット県で今年2月下旬に実業家のスイス人の男が自宅前の踏み段に座って月見をしていたタイ人の女性医師を蹴ったとしてこの医師に訴えられた事件で、アヌティン内相はこのほど、「好ましくない方法で事件をもみ消そうとする者がいるとの情報がある」として、同県のソポン知事に事実関係を調査するよう指示した。情報筋によれば、女性医師に何者かが電話をかけてきて「金銭を提供するので訴えを取り下げて欲しい」と頼んできたという。内相は、「仮に情報が事実だとすれば、買収のような形で事件をなかったことにするのは不適切であり、県知事はこれを許すべきではない」と語気を強める。