事実上の亡命生活を続けているタクシン元首相が新たに孫が誕生したことを受けてタイに帰国する意向をツイートしたことが大きな話題になっている。これについて、与党・タイ威信党党首のアヌティン副首相兼保健相は5月2日、「彼がタイの法律に従うつもりなら帰国は可能」と指摘。主要野党・前進党の広報担当者によれば、タクシン元首相が帰国しても同党の支持者に大きな影響を与えることはないと予想する。また、プラユット首相が所属するタイ団結立国党の幹部の1人は、「タクシン氏が帰国したいと言えば言うほど人々はプラユット首相に肩入れしたくなる。今後国内はタイ貢献党(タクシン派の野党第1党)を支持する陣営とプラユット首相を支持する陣営の2つに分断されることになる」と指摘した。