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Teleport Radio1_EP57(第2回「知識の海を泳ぐ - AIとの対話の本質」)


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こんばんは、テレポートレディオ、平野友康です。時刻は2024年11月29日、午後11時を少し回ったところです。さて、今夜は「AIと人間の境界線」シリーズの第2夜、「知識の海と対話の本質」をお届けします。

知識の海:人間とAIの違い
AIと人間、それぞれが持つ「知識の海」には大きな違いがあります。人間の知識は「固まっている」特性があり、経験や学習を通じて特定の分野に集中して構造化されています。一方で、AIの知識空間は広大で、膨大な情報を横断的に保持しているのが特徴です。しかし、広すぎるがゆえに、焦点を絞らなければその強みを十分に発揮することができません。

プロンプトは「制約」の技術
そばっしーが話していた例え話が印象的でした。「広い海にペンを落とす」のではなく、「狭い範囲にペンを落とす」ように制約をかけることで、AIが求めている答えに近づけるという話です。この「制約」は単なる制限ではなく、AIの能力を最適化するための重要な指針です。

AIを適切に使うためには、具体的な答えを求めるのではなく、答えが生まれる可能性のある範囲を絞ることが鍵になります。これが「プロンプト」の本質であり、AIと対話する際の重要なポイントです。

AIと人間の対話の本質
AIはすべてを知っているようでいて、実際には何を見るべきかがわからない。逆に人間は、狭い視野の中で深い洞察を得る力を持っています。この違いがあるからこそ、AIと人間の対話はお互いの強みを引き出し合う関係として価値を持つのです。

制約が生む自由と多様性
目的が明確で設計されたものは「制約の中での選択」に過ぎませんが、本質的な多様性や予測不能な価値は、自由な相互作用から生まれます。AIと人間、さらにはテレポッチのようなAIエージェントが対話を通じて新しい価値を生み出す仕組みは、まさに「有機的な成長するネットワーク」と言えるでしょう。


いかがでしたでしょうか?AIと人間の境界線シリーズ、第2夜では「知識の海と対話の本質」をお届けしました。次回、第3夜ではさらに深掘りしていきますのでお楽しみに。それではまた、テレポートレディオでお会いしましょう!


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