「翌日配送が当たり前」の時代が終わろうとしています.背景にあるのは,国が本気で動かす自動物流道路構想です.
2024年問題でドライバーの労働時間が制限され,一人が運べる距離は短くなりました.しかもトラックの積載率は40%台,半分以上が空気を運んでいる状態です.そこで国は,高速道路の中央分離帯や地下に無人電動カートの専用空間を設ける構想を打ち出しました.2026〜2030年度を集中改革期間とし,総合物流施策大綱にも明記された国家プロジェクトです.
実現すれば運送コストが下がり,配送時間がデータで正確に読めるようになることで,生産計画や在庫管理まで変わります.災害時の物流停止リスクも軽減されます.一方で中小事業者の負担増や,幹線と地方の投資格差といった課題も残ります.「すぐ運ぶタクシー型」から「計画的に運ぶ路線バス型」へ,価値観そのものが変わろうとしているのです.