スーツアクター(きぐるみ演者)の労務規定があっても、特定のキャラ専属の人以外できないパフォーマンスがあると、目の肥えたファンからすると、外見を同じにしてても“別人”と見破られ、ひいてはイメージを損なう事があるのです。特にプロ野球やJリーグのチームマスコットや、テーマパークのキャラクターだと、複数人のスーツアクターが交代でやるべきイベントでも、予算の都合で無理させる場合も見受けられる上に、“中の人”次第で性格が変わるのはNGだからこそ、高い演技力が求められる訳です。これは特撮ヒーローのスーツアクターも然りで、演じるキャラの設定通りに演じないと、番組のヘビーユーザーたる子供達から大ブーイング喰らう事になるので、手抜きができないのです。
ただ、職人気質な人程、どうしても“キャラクター専属”になりやすく、ファンもまた、特定の“中の人”でないと違和感持たれてしまう為、どうしても労務規定を破らざる得ない存在もいる訳で、ファンとしてパフォーマンスに期待し、あれこれと要求するからこそ、余計に過労状態が常態化するのです。本編では“おはよう朝日です”の番組マスコットのおき太クンにまつわる事故を紹介しましたが、例え代役がいたとしても、きぐるみの体型の都合でサイズがギチギチ過ぎて、首や腰回り、稼働部域が締まって動けないってケースもあるので、世代交代を機に“新調”したり、先任と同体型の人を探して演技指導を行ったりしないとマズい訳です。
つば九郎に哀悼の意を表し、ヤクルトスワローズ球団とファンにお悔やみ申し上げます。