第83章へようこそ。
今日のテーマは「ビルドと配布」です。
Rustでビルドすれば、実行ファイルが1つ出来上がります。
それをコピーすれば、確かに動く。
しかし、「動く」と「届けられる」は違います。
実行ファイルをそのまま渡されたユーザーは、まず疑います。
これは本当に安全なのか。誰が作ったのか。途中で改ざんされていないか。
OSも同じ疑いを持ち、警告を出してブロックする。
開発者の環境では動いたが、ユーザーの環境では動かない。
ライブラリが足りない。パスが違う。権限が足りない。
そしてバグが見つかったとき、ユーザーに新しいファイルをもう一度渡す手段がない。
古いバージョンが残り続け、セキュリティパッチが届かない。
実行ファイルのコピーは「プログラム」です。
信頼され、環境に適応し、更新され続ける状態は「製品」です。
プログラムを製品にする。今日はその仕組みを学びます。