岩手出身の作曲家 加藤學の作品「混声合唱のためのイーハトーヴォ幻想」のなかから、第三曲「星めぐりの歌」です。
加藤學氏は、岩手大学を卒業後、県内の高校の音楽教師・合唱指導者として教育に尽くした後、1992年からはフリーの作曲家として活躍しておられましたが、1998年に47歳の若さで亡くなりました。
この「星めぐりの歌」は組曲のなかの愛すべき小品で、歌詞の二番の部分では、アルトとソプラノの輪唱に男声も掛け合い、まるでぐるぐると廻りつづける「星めぐり」を象徴するかのようです。
<歌詞>
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだめの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。