鈴木輝昭氏が、オリザ・ジュニアコールの委嘱によって作曲したオペラ「双子の星」は、1988年に仙台において初演されました。
オペラでは、原作童話の中に劇中歌のような形で描かれている「星めぐりの歌」が主要動機として展開されていきますが、後に作曲者はこの「星めぐりに歌」だけを取り出して、もとの管弦楽からピアノ伴奏によるヴァージョンの独立した合唱曲として、作りかえました。そしてこれは、宮澤賢治の他の童話においてやはり「劇中歌」のようにして現れる“歌”によって構成される、「イーハトーヴ組曲」の第一曲に置かれています。
<歌詞>
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだめの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。