2008年1月から2月、録音制作された。
楽師が語ったり、歌ったり、演奏したりするべきこととは何だろうか。
そもそも「するべき」ことなどあるのだろうか。
それがパトロンやクライアントの意に添ったものであることは止むを得ないだろう。
しかし、楽師にも目があり耳があり束縛されぬ心がある。
例えば現場で起こっている出来事を音楽に刻み、それを口承に託すこと。歴史の叙述。
例えばロマンス、それは一個一個が特別でありながら普遍でもある。
そして刹那の心の揺れ。
サズを爪弾くとき、その音色を聴いていて、なぜかそんなことを考えた。