徒手空拳日記。
2023年3月6日月曜日。
この私が、一体何から逃げて散ろうとしているかと言えば、徹頭徹尾、戦争体制からのトンズラなのです。コロナ禍も戦争状態の一部です。どういうことかと言いますと、戦闘状態に近いヒエラルキーによる監視や、隣組のような会社の人間関係が嫌なんです。学校って、軍隊じゃないですか。
リーダーシップにせよ、チームワークにせよ、国民軍の基本仕草なわけで、幼稚園から定年退職まで、昔も今も実はほとんど大差のない、戦闘体制に組み込まれるのはつらいなあと思っているんです。
野球部にしろ、吹奏楽部にしろ、基本的には戦争のアナロジーなんです。しごきとか、年功序列とか、戦争みたいなものですよね。田舎生活も、地域という単位は、日本軍の部隊における最小単位でした。相互監視で、逃げも隠れもできない環境を強いられたのです。クラウドソーシング強盗の、ルフィーのやりかたは、高額バイトにつられて応募してきた知恵遅れの身元を免許証を押さえて、言うことを聞かなければバラす、と脅したわけで、敗戦前の軍隊と、まったく同じやり方なのです。
日本は1920年代からもうかれこれ100年くらいずっと、戦争状態に近い抑圧のなかにいます。米軍に負けちゃってからも、キチガイどもが今度はゲリラ的な経済戦争をやり続けているのです。伊藤忠商事についての「財閥系を超えた最強商人」というタイトルの本を本屋で見かけて、伊藤忠商事はあたかも、財閥とは関係ない、自由な社風だと言いくるめたいのでしょうが、単に歴史を知らない、いまの人をだまくらかそうとしているなと思いました。
敗戦後の伊藤忠商事を大きくした人物は、瀬島龍三ですが、このお方は、敗戦時の関東軍参謀です。彼は11年に及ぶ地獄のシベリア抑留を生き抜いて、幽霊のように日本へ帰ってきて、瀬島は死んだかと思っていた敗戦後の生き残りエリートを、その気迫でビビらせ、戦争を生き残ったエリートを、牛耳ったのだと思います。
さっき、スパイスカレーをつくりながら、Amazon EchoでNHKラジオを聴いていたら、なんのコーナーかはわかりませんが、ディストピア小説とは何か? といったことを喋っていましたが、私によればNHKそのものが、不気味なディストピア放送局で、わらわら笑えます。
NHKも、敗戦前には満洲電信電話にいたゴロツキを、敗戦のあと大量に引き受けています。放送技術などという、ありもしない架空の技術を独占して、国民が自由にものを考えられる力を百年ちかく奪ってきたNHKの罪は極めて重大だと思います。本は読めないがテレビはわかる、日本人の8割をだまくらかしている罪は、活字プロパガンダよりも、はるかに重いと思います。
本日は以上です。ありがとうございました。
ひとの行く裏に道あり花の山