昭和の音旅

昭和の音旅 #36 鹿児島の「米洗節」「ハンヤ節」


Listen Later

音で楽しむ、ふるさとの風景…鹿児島県内に伝わるお祭りや民謡など懐かしい音を季節ごとに紹介します。

MBCラジオは1953年(昭和28年)に開局しました。MBC資料センターには、開局当時からの貴重なラジオの音源が多数保存されています。なかでも、昭和30年代~50年代の鹿児島県内各地のお祭りや民謡などの貴重な音源が大量に残されています。

市町村合併により地名が変わる中、過疎化・少子化で消滅の危機にあるお祭りや、唄い手継承の危機にある民謡なども多くあると思われます。鹿児島に古くから伝わる習俗を保存した当時のラジオの音源は、まさに文化遺産ともいえる貴重なものです。 これらを発掘してデジタルアーカイブ化するとともに、再び電波に乗せることにより、脈々と繋いできた鹿児島の文化の継承に努めてまいります。

当時を知る人々を郷愁に誘い、若い世代には古き良きふるさとの文化と出会う機会になることを願います。


昭和55年の音源から、 鹿児島の「米洗節」「ハンヤ節」をお届けします。


「米洗節」は、島津義弘公が朝鮮征伐の時に朝鮮で飲んだどぶ酒が非常に美味しかったため、帰国後に部下に作らせ、今の地酒ができたものだそうです。その酒を作る時の米洗いの光景を表現したものと云われています。


「ハンヤ節」は、鹿児島をルーツとする民謡で、元々は「奄美六調」が船乗りによって九州の港町に伝わり「ハンヤ節」へと変化したと考えられています。歌詞やリズムは地域によって少しずつ異なり、船乗りたちが酒盛りや風待ちの港で歌ったのが始まりとされています。


...more
View all episodesView all episodes
Download on the App Store

昭和の音旅By MBCラジオ