小山ナザレン教会

主イエスに出会い続ける旅(稲葉基嗣) – ヨハネ 7:25–31


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2024年11月3日 三位一体後第23主日

説教題:主イエスに出会い続ける旅

聖書: ヨハネによる福音書 7:25–31、マラキ書 3:19–24、詩編 146、ヘブライ人への手紙 12:1-3

説教者:稲葉基嗣

 

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イエスさまと同じ時代に生きた人たちは、わたしたちよりもイエスさまのことをよく知っていたことでしょう。少なくとも、イエスさまが救い主メシアであるかどうかを判断できるくらいには、イエスさまについて知っているとイエスさまと出会った人たちは考えたようです。彼らは、イエスさまの出身を知っていると言いました。イエスさまは、人びとからは特に重要視されていない、ガリラヤのナザレという小さな村が出身だと認識されていました。このイエスという人に期待を寄せる人たちがいるけども、それは馬鹿げている。ナザレなんて小さな村について、聖書のどこにも書いていないんだから、メシアがナザレから来るなんて、あり得ないでしょ?といったように。イエスさまがどこから来たのかを知った時、人びとはイエスさまについて知ったつもりになりました。そんな彼らの理解を受け止めつつも、イエスさまは自分が天の神から遣わされたことを彼らに伝えました。彼らはイエスさまのことをよく知らなかったし、知ろうともしていなかったことが、イエスさまの言葉を通して露わにされました。相手のことを知ったつもりになって、かえって、わからなくなったり、誤解してしまうことは、イエスさまと出会った人たちだけの経験ではありません。色々な偏見や思い込みを抱きながら、人と出会い、関わってしまいます。ほんの一部分しか見ていないのに、相手のことを知ったつもりになって、誤解し、勝手に傷つき、また無意識に相手を傷つけてしまいます。わたしたちとイエスさまの関係だって、同じことが言えます。知っていると思っていても、実は本当のところは、あまりよく知りません。だからこそ、イエスさまとの出会いは、いつも新しい出会いの連続です。イエスさまはわたしたちとどのようにして出会ってくださるのでしょうか。日々の祈りや聖書の言葉、礼拝を通してだけではありません。イエスさまは人を介しながら、わたしたちと出会ってくださる方です。イエスさまと一緒に生きる仲間たちが語りかけてくれる言葉や何気ない行動を通して、わたしたちはイエスさまと出会うことができます。わたしたちにとって、教会は、人生のいろいろな場面を共にしながら、一緒に天の御国を目指す旅を一歩一歩進んで行く交わりです。どのような時もイエスさまは、教会の交わりを通して、わたしたちと出会い続けてくださいます。それは、とても喜ばしく、励ましと慰めに満ちている、神の恵みにあふれる旅です。

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