流れのほとりに

自分の存在価値(イザヤ書43章4節, 7節)


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序)「氷点」が示す「なくてはならぬもの」②

・「おれにとって、なくてはならぬものとはなんだろう」(「氷点」階段)

三浦綾子著「氷点」の第二の自殺者が示す「なくてはならぬもの」

→自分の存在価値

・「こうして自分が二年間休んだって、銀行はちっとも困りませんでした。そればかりじゃなく、ぼくの休んでいる間に市内にだけでも支店が二つもふえて繁盛しているんですからね。ぼくが休もうが休むまいが同じなんですよ。つまりぼくの存在価値はゼロなんです。」(「氷点」赤い花)

・「いったい私とは何ものなのだろう。」(「道ありき」一二)

1)神によって造られた

・「神は人をご自身のかたちとして創造された。」(創世記 1:27)

「神は…この天地を創造して、私たち人間を創って、命を与えて下さった絶対者」(「銃口」晩夏三)

・「あなたこそ 私の内臓を造り 母の胎の内で私を組み立てられた方です。…あなたの目は胎児の私を見られ あなたの書物にすべてが記されました。私のために作られた日々が しかもその一日もないうちに。」(詩篇139:13,16)

・「わたしは神につくられた命なのだ。地球始まって以来、わたしとまったく同じ人間は、ただの一人もいなかった。その何万兆、何億兆の、他の人間とはまったく違う三木早苗という人間を、つくってくださった創造者の心を、わたしは本当に知らなかった。」(「石の森」第十三章二)

2)神によって贖われた

・「この兄弟のためにも、キリストは死んでくださったのです。」(Ⅰコリント8:11)

・「先生、私はこの寒い雪の日に、キリストの救いを信じました。本当に私の罪の深さは、ちょっとよいことをしたぐらいで、帳消しにされるような、そんな単純なものではないことを、改めて知りました。「そのままでいいのだよ」と、ささやいてくださるイエスさまのお言葉を、そのまま私は信じます。…ここに書かれたすべての醜さを、キリストがその身に負ってくださって、私のかかるべき筈の十字架に上られるのを、目に見る思いです。」(「雪のアルバム」終章)

・「「さあ、来たれ。論じ合おう」と主は仰せられる。「たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。たとい、紅のように赤くても、羊の毛のようになる。」」(イザヤ 1:18)

3)神によって用いられる

・「栄光のためにあらかじめ備えられたあわれみの器…このあわれみの器として、神は私たちを、ユダヤ人の中からだけではなく、異邦人の中からも召してくださったのです。」(ローマ 9:23,24)

・「綾子、神は、わたしたちが偉いから使ってくださるのではないのだよ。聖書にあるとおり、吾吾は土から作られた、土の器にすぎない。この土の器をも、神が用いようとし給う時は、必ず用いてくださる。自分が土の器であることを、今後決して忘れないように」(「この土の器をも」三十二)

・「私たちは、この宝を土の器の中に入れています。それは、この測り知れない力が神のものであって、私たちから出たものではないことが明らかになるためです。」(Ⅱコリント 4:7)

結)私とは

・「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。だから、わたしは人をあなたの代わりに…する。…わたしの名で呼ばれるすべての者は、わたしの栄光のために、わたしがこれを創造した。」(イザヤ 43:4,7)

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