高千穂さんのご縁です。

【ジャータカ物語】のお話。 「タカとハト」のたとえに学ぶ命の尊さ


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🌟今回は「ジャータカ物語」のお話。 タカとハトの例え。お釈迦様の前世の物語!


熊本市中央区京町の仏嚴寺(ぶつごんじ)より、今週も高千穂光正(たかちほ みつまさ)さんと一緒に、仏教にまつわるお話をお届けします。


🔶 ジャータカ物語とは?

今週のテーマは「ジャータカ物語」

これはお釈迦様の前世における物語で、古代インドでは民衆に仏教を広めるために説かれた重要な説話集です。

高千穂さん:「今回はその中から『タカとハトのたとえ』というお話をご紹介します」


🔶 「タカとハトのたとえ」

昔、インドに「シビ王」という正義感あふれる王様がいました。

ある日、王様のもとに一羽のハトが飛び込んできます。

「助けてください!タカに追われているんです」

ハトを匿った王様のもとに、間もなくタカが現れます。

「王様、そのハトを渡してください。私は何日も食べておらず、このままでは飢え死にしてしまいます」

タカの訴えに、王様は苦悩します。

そしてついに、自らのもも肉を切り取ってタカに与える決意をします。

しかし、タカは「それでも足りない」と言います。

仕方なく反対の足のもも肉も切り取りますが、それでも釣り合いません。

ついには、王様自身が秤に乗り、その命を丸ごとタカに差し出しました。

その瞬間、タカとハトは菩薩様の姿に変わり、こう告げます。

「あなたは命の重さ、命の尊さに気づいてくれた。あなたの行いは素晴らしい。あなたは仏となるでしょう」

このシビ王こそ、お釈迦様の前世の姿だったのです。


🔶 命の重さは、すべて等しい

この物語は、「人も鳥も、すべての命は等しく尊い」というメッセージを伝えています。


  • 大人も子どもも

  • 動物も草木も

  • 敵も味方も

命の重さに違いはない

私たちは他の命をいただきながら生きている――

この物語は、その厳しくもありがたい事実を、優しく語りかけてくれます。


🔶ジャータカ物語には他にも素敵なお話がたくさん

高千穂さん:「月にウサギがいるという話、聞いたことありますよね?あれも実はジャータカ物語の一つなんです」

ウサギが月に昇った理由――その物語も、ジャータカの世界に息づいています。

絵本や児童書などでやさしく読めるものも多いので、ぜひ手に取ってみてくださいね。


🔶 まとめ:命をいただき、生きる私たちへ

今週は「ジャータカ物語:タカとハトのたとえ」をご紹介しました。

高千穂さん:「この物語から、命はすべて等しく尊いということ、そして私たちは多くの命をいただきながら生かされていることに気づかされます

日々の中で、その命のありがたみを改めて感じていけたら素敵ですね」


🔶 次回予告:「仏教と子ども」

来週は「仏教と子ども」についてお話します。

仏教が子どもたちに伝えたいこととは?どうぞお楽しみに!


🔶 あなたのお悩み、聞かせてください

この番組では、リスナーの皆さまからのお悩み相談も受け付けています。

メールは → [email protected] までお寄せください。


出演

お話:仏嚴寺住職・高千穂光正

司会:丸井純子

今週も最後までお聴きいただき、ありがとうございました。

あなたと結ばれたこのご縁に、心より感謝申し上げます。

では、また来週お会いしましょう。


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高千穂さんのご縁です。By RKKラジオ