身体に問題が生じつつあっても、まだ軌道修正できる段階でその変化をキャッチする「病気になる前の医療」をご存知でしょうか。本エピソードでは、米国の健康検査プラットフォーム企業「ファンクション・ヘルス」社と、ニューヨーク大学(NYU)グロスマン医学部による研究提携について解説します。 この提携は、大学病院が持つ過去数十年の臨床データと、自覚症状のない健康な人々から長期間にわたり取得したバイオマーカーや画像などの継続データを掛け合わせ、AIによる解析を行うものです。これにより、血液指標の微小な揺らぎや代謝パターンから数年先の疾患リスクを予測します。 対象は、早期発見の価値が極めて高い「がん」「認知機能の低下」「心血管代謝リスク」の3つの領域に特化しています。 年間365ドルという手頃な価格で100項目以上の検査を提供するビジネスモデルや、企業向け福利厚生への導入など、予防医療を新たな巨大ビジネスや社会インフラとして再構築しようとする海外の最新トレンドと、日本への示唆をお届けします。