鈴盛農園presents農業ラブソング/クラウドファンディング(CF)で資金調達ができる人を尊敬する。とてもじゃないが自分にはできない。不特定多数の人に借りを作るのが(厳密にいえば借りではないが)生理的に無理だからだ。農業では地域の支援を受けて経営をしていくCommunity Supported Agriculture(CSA)という手法がある。これもまた僕には難しい手法だ。それに元来日本人はリスクの共有に慣れていない。僕は基本的に人に頼るのが苦手であり、多数の他者とコミュニケーションをとるのも苦手だ。だから良し悪しでなく「自分には絶対にできないこと」なのである。共犯者づくりになり支援者の輪が広がるのもわかってる、先行販売みたいなもんだよというのもわかる。大勢からの善意をエネルギーに変え世の中の役に立ち、誰かを喜ばせることは素晴らしいことだ。僕も支援をするのは大好きなのでいつも面白いプロジェクトを探しているし、社会課題解決に役立ちそうなものならすぐに支援している。ただ、自分が支援される側には絶対になりたくないのだ。事あるごとにクラウドファンディングを打ち立て、フォロワーに何度目かわからない「一生のお願い」をしながらプロジェクトを成功させて規模拡大をしていく経営者を純粋に「すげーな」と思うのだが羨ましいとは思わない。改めて言うが、クラウドファンディングを駆使している方を否定するつもりは一切ない。自分にはできないことができる人だなとリスペクトしている。いまさっき嫌味を言った事もここで謝っておきたい。ごめんなさい。今回は新しい資金調達方法について話したがまた敵を増やしてしまったかもしれない。そう、僕は昭和マインドの不器用な人間なのだ。