『40代の学習科学』 by 井上笑栄堂

『40代の学習科学』 by 井上笑栄堂

By 井上笑栄堂Business
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『40代の学習科学』 by 井上笑栄堂 episodes

  • 5分でも記憶定着できるのか?——マイクロラーニングのRCT科学

    今日から第9章、「隙間時間の学習設計」に入ります。最初のテーマは、この疑問です。「5分で勉強しても、意味があるのか」。学生時代は、2時間、3時間とまとまった時間で勉強するのが当たり前でした。仕事と家庭に追われる今、まとまった時間が取れない自分は、もう勉強できないのか。そういう諦めにつながりやすい疑問です。でも、この前提は研究によって覆されています。5分の学習は、適切に設計されていれば、まとまった1時間の学習と同等以上の効果を生む。これが、複数の無作為化比較試験、いわゆるRCTで示されています。ただし、条件があります。無設計の5分は、本当に意味がない。設計された5分だけが、まとまった学習に匹敵する成果を生みます。今日は、その境界線を科学的な根拠とともにお話しします。


    https://note.com/shoeido/n/nffe687c75da4

    13 min
  • 「継続は才能ではない、仕組みだ」——デザイナーが20年で発見した楽しく続けるための3つの法則

    今日はコラム回です。一人のデザイナーの話をさせてください。


    アシスタントを雇わずに、たった一人で、年間およそ200冊の本のデザインを手がけている人がいます。週に直すと4冊。月に20冊近い本を、一人で仕上げ続けている計算です。これだけでも人並み外れた仕事量なんですが、この方の本当にすごいところは、ここからです。


    この仕事に加えて、毎日2時間以上映画を観る。毎日読書をする。毎日ジムで筋トレをする。週に何回もダンスの練習をする。そして、これを20年以上続けている。


    「特別に意志が強い人なんだろう」と思いますよね。ところが、ご本人の答えはまったく違うんです。今日は、その「続け方」の秘密を、3つの法則に整理してお話しします。


    https://note.com/shoeido/n/n38985349ce4f

    9 min
  • # Atomic Habits——1%の積み上げとアイデンティティが習慣を変える

    第8章の最終回です。ジェームズ・クリアーが2018年に発表した「Atomic Habits(アトミックハビッツ)」という本から、習慣科学の最も重要な考え方をお伝えします。この本の中心にある一文を最初に紹介します。

    「目標はトロフィーの置き場所を教えてくれるが、レースに勝つのはシステムだ」。目標を決めることと、毎日の習慣を設計することは別の話です。この章を通じて伝えたかったことは、ここに集約されています。

    https://note.com/shoeido/n/na9932ba15143

    9 min
  • タイニーハビット——モチベーションに頼らない習慣設計の科学

    「モチベーションが上がったら、ちゃんと勉強しよう」——この発想を捨てることが、習慣化の出発点かもしれません。今日はスタンフォード大学の研究者、BJ・フォッグが提唱する「タイニーハビット(Tiny Habits)」の理論をお話しします。

    この理論の核心は「モチベーションは信頼できない。行動をしやすくすることに集中せよ」です。

    https://note.com/shoeido/n/na532c3d793a7

    9 min
  • 決断疲れを制する——ゼロ判断設計で学習習慣を自動化する

    「朝は勉強できるのに、夜は全くやる気が出ない」——この経験のある人は多いと思います。多くの場合、これを「自分は夜型ではない」とか「夕方以降は集中力が落ちる」と解釈します。

    しかし神経科学的な説明は違います。夜になると学習できなくなる本当の原因は「意志力の枯渇」ではなく、「その日の判断の積み重ねによる消耗」です。今日のテーマは「決断疲れ」と、それを回避するための「ゼロ判断設計」です。

    https://note.com/shoeido/n/nf0c061cc10e8

    8 min
  • 突発事態に崩れない学習習慣を作る——バッファ時間設計という考え方

    学習計画が崩れる瞬間には、パターンがあります。

    残業が入った。急な家族のトラブルが起きた。子どもが発熱した。上司から緊急の依頼が届いた——こうした「突発的な出来事」が学習計画を崩すたびに、多くの人は「意志が弱いから続かない」と自分を責めます。

    しかし問題の本質は別のところにあります。突発事態が起きないことを前提とした計画が、根本的に壊れやすい設計だった、という点です。

    https://note.com/shoeido/n/n5596eed9f78c

    9 min
  • やる気の「タイプ」を知れば対策が変わる——監視・公言・見える化の使い分け

    「続けられる人」と「続けられない人」の違いは、意志力でも才能でもありません。自分に合った継続の仕組みを使っているかどうかの違いです。

    継続戦略には複数の種類があります。そしてどの戦略が効果的かは、人によって異なります。「SNSに毎日投稿したら続くようになった」という人がいる一方、「SNSに投稿したら義務感になってやめた」という人もいます。前回のコラムで話した通りです。

    この違いは、やる気が持続するメカニズムの「タイプ」が人によって異なるためです。


    https://note.com/shoeido/n/n9292a87c84c1

    9 min
  • 環境を変えると学習が続く——朝型・固定時間・固定場所の力

    学習が続かない理由として「意志力が弱い」と自分を責める人がいます。

    しかし行動経済学と行動科学が一致して示すのは、行動の多くは「意志力」ではなく「環境」によって決まるということです。意志が弱いのではなく、環境が正しく設計されていないだけかもしれません。

    https://note.com/shoeido/n/nb2e782cdab5c

    9 min

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大人(特に40代)が学び続けるためのヒントを、ひとつずつお話ししていきます。