AIラジオはAIをもっと身近に分かりやすく伝えるカジュアルな知的番組です。
専門家のトークよりも、実生活やビジネスにどう役立つかを中心に解説していきます。
今回のエピソードでは、ハーモニクソサエティの師田と宮崎さんが、**「AI × Web制作」**というテーマで、現場で感じているリアルな変化について語り合います。お二人ともWeb制作を主にされているため、数年前と比較して景色の変わった点を深掘りします。
エピソード内容のハイライト
• Web制作の劇的な変化: AIの登場により、特にコードを書く作業が減少したことが、Web制作における最も大きな変化として挙げられます。
• 生産性の向上: AIは疲れることなく、休むこともない「心強い相棒」となり、構成の検討から実装までを支援するため、生産性が飛躍的に向上しています。
• 叩き台の爆速生成: 専門的な業界知識がなくても、AIがとりあえずの叩き台(文章やコード)を作成できるため、プロトタイプ(それっぽい完成度4割程度)を作る作業が非常に楽になりました。これは「とりあえずグリーンそばまで寄せられる」イメージに例えられます。
• 使用ツールと使い分け:
◦ 宮崎さんは、VS Codeから、主にJavaScriptの動きの追加やピンポイントの修正にCursorを使っています。
◦ 師田さんは、自然な日本語生成に強みを感じるClaude Codeを主に使用しています。また、LP構成などの着眼点を見つけるためにChat GPTも利用しています。
◦ ハルシネーションを防ぎ、教えた情報内で回答させるNotebook LMでFAQサイトを効率的に作成する小技も紹介されました。
◦ 宮崎さんは、GPT 5やClaude Sonnet 4.5の使い分けが可能で、スライド作成やディープリサーチもできるGensparkを課金して利用しています。
◦ 師田さんは、自然言語入力でロゴなどのデザイン生成ができ、Figmaのデザインファイルとして微調整可能なFigma Makeを最近利用し始めました。
• 人間が残すべき価値: AIが台頭する中で、人間にはコミュニケーション力と、案件をクローズする人間力が残されます。
• ブランディングと課題設定: 最終的に残るのは「ブランディング」であり、AI時代において必要なのは、正解を求める力ではなく、問題を見つけて回答を導き出す力であるという視点が示されました。
• 「作って育てる」時代へ: Web制作は、納品して終わりではなく、顧客の成功にコミットメントし、サイトを育ててコンバージョンを増やす時代へと変化しています。
• AIとの関係性: AIは新聞記者であり、人間は編集局長として、AIの成果物をうまくアレンジし、最終的な目的(コンバージョンなど)に向けて調整する役割を担います。
• パーソナルな働き方: AIを「パワースーツ」のように活用することで、小回りが効き、固定費がかからない「一人法人」のような働き方が有利になる時代が来ているかもしれません。
AIを恐れるのではなく、相棒として活用し、人間しかできないことに集中していくことの重要性について話し合われました。