別海町の野付湾で先週からホッカイシマエビ漁が始まっています。
風を操り、エビを取る伝統の漁を取材しました。
鮮やかに、赤く輝くホッカイシマエビ。
希少価値の高さから「海のルビー」と呼ばれています。
北海道東部・別海町の野付湾では先週から漁が始まりました。
田中 うた乃 記者:「あちらに見えるのが打瀬舟です。三角の帆で風を受け進んでいます」
漁は打瀬舟と呼ばれる三角の帆を張った船で行われます。
ホッカイシマエビは水深1メートルから3メートルほどの海底に生い茂る海草・アマモに生息。
船のスクリューではアマモを傷つける恐れがあり、風の力だけで操るこの打瀬舟の漁が明治時代から受け継がれています。
漁師 山口 光明さん:「エビのいる場所、風も読まないと。風を見てあっち行ったりこっち行ったり…」
網いっぱいにホッカイシマエビが取れました。
透き通った緑色が新鮮なしるしです。
漁師 豊田 幸雄さん:「この風では良い方じゃないかな。エビは揃っている感じ。これからだな」
田中うた乃 記者:「取れたばかりのエビをいただきます。甘くてプリプリしていてとてもおいしいです」
期間中、取れるのは1隻500キロまで。
貴重な資源を未来に残すため水揚げ量は厳しく管理されています。
漁師 豊田 幸雄さん:「絶対守るべきだし守らないとダメなんだわ。二十数人しかエビ取る人がいないのだから、自分たちで守っていかないと」
水揚げされたエビは競りのあと、すぐに加工場で塩ゆでされます。
味を決めるのは塩加減と、ゆで時間。約3分間ゆでたあと氷水で冷やし、うまみを閉じ込めます。
別海町の直売所では水揚げの翌日から販売開始です。
大きいサイズで1パック5000円。
初ものを目当てに客が訪れます。
購入した客:「ここしか食べたことないので、いつも。おいしい、甘くて」
夏のホッカイシマエビ漁は7月7日まで続きます。