1975年、創価学会と日本共産党の間で結ばれた「創共協定」。当時の創価学会会長・池田大作と、日本共産党委員長・宮本顕治の対話を仲介したのは、作家の松本清張でした。
月刊『潮』10月号では、評論家・與那覇潤さんの連載「平成の回廊――創価学会と日本社会」第5回「昭和の『左右対立』のはざまで――貧困と戦争を越える対話。」を掲載しています。
今回の冒頭に登場するのは、與那覇さん自身が創価学会の任用試験を受験する場面。会館の入口を埋め尽くしていたのは、受験者だけではありません。家族や友人を励ますために集まった、多くの人々でした。
そこから論考は、高度経済成長期に都市へ移り住んだ若者たちを支えた創価学会と日本共産党、そして立場の違いを越えて実現した「創共協定」の歴史へと進みます。
互いに顔を合わせないまま、自らの意見を一方的にぶつけがちなSNS時代。左右の立場や世代の違いを越え、人と人が対話する場所はなぜ失われてしまったのか。
昭和の対話の歴史から、分断が深まる現代社会を考えます。月刊『潮』編集長の末松が、本稿の読みどころを紹介します。