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🌟お題「早弁」で書いた
保健室の先生
🌟ストーリー
ボクは目覚めた時
熱っぽいな、と思った。
学校を休もうかと思ったけど
親にも言わずに登校した。
具合が悪くなれば早退すればいい。
むしろこれはラッキーなことなのだ。
朝のホームルームの前に
クラスメイトたちに大げさにアピールした後
ボクは保健室へと向かった。
今日の目的はこれだ。
保健室へ行くこと。
保健室の先生は優しい。
担任とは違う。
保健室で休んだらきっと体調も良くなるだろう
こんな時間から行くなんてきっとボクだけに違いない。
楽しみだ。
保健室のドアを開ける。
白衣の先生が心配した顔で迎えてくれる。
「どうしたの?」
「熱っぽいんです。」
「大丈夫?」
先生はボクのおでこに手のひらをあててくれた。
期待通りだ!
引き続きしおらしい演技をする。
ヨシ、我ながら完璧だ!
体温計で熱を測る。
数値もヨシ!いい感じだ。
先生は言う。
「せっかく学校まで来てもらったんだけど
早退した方がいいと思うの。電話して
お家の人に来てもらいましょう。」
「あ、あの、親は仕事行ってるんです。
しばらくここで休ませてください。
よくなるかもしれないので。」
母親なんて呼ばれてたまるか。
「そう?じゃあ、ちょっとだけよ。
無理しないで。何かあったら
すぐ先生に声かけてね。」
先生はベッドで横になっているボクに氷枕を持って来てくれた。
そして、優しく頭の下に置くとカーテンを閉めた。
ボクは幸せな気分のままいつのまにか眠ってしまったようだ。
しばらくして
何かの匂いで目を覚ます。
ここ、保健室だよな?
何かの間違いかもしれない。
もう一度、念入りに鼻をクンクンさせてみた。
間違いない。
唐揚げの匂いだ。
ボクは立ち上がるとカーテンを勢いよく開けた。
先生は片手に弁当、片手に箸を持ったままボクの方を振り返る。
「*****?」
どうしたの?、と言っているようだ。
口の中にご飯いっぱい入れて。
ハムスターか‼️
「先生、それ朝ご飯ですか?」
先生は弁当と箸を置き、お茶をひと口飲んだ。
「朝ご飯食べて来たんだけどね。
どうしても気になっちゃって。唐揚げ。」
先生はペロっと舌を出した。
「唐揚げの匂いが気になって
休めません!ゆい先生」
ボクは保健室を飛び出すと教室に戻った。
ボクが開けっ放しにした保健室のドアから
「頑張ってね〜」
とゆい先生の声が聞こえた。
席に着いたボクの顔をクラスメイトが心配そうに覗き込む。
「顔、赤いよ。」
あんな顔見たら100年の恋も冷めるわ!
熱も上がるわ!
まぁ、ボクが勝手に想像を膨らませてただけなんだけどねっ!
保健室では
「さて、誰も居なくなったことだし
続きを食べますか。」
(2022年10月3日投稿)
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