あなたは賢い人ですか。
でも、そもそも「賢い人」って、一体どんな人なんでしょう?
人づきあいに長けて世渡り上手な人、家計のやりくりが上手な人、先見の明がある人、勉強が得意な人…?
確かに、そういう人たちは「賢い人」でしょう。
この世的には。
しかし、聖書の示す「賢さ」は、この世の「賢さ」とはだいぶ違うのです。
今日の箇所で出てくる一組の夫婦、ナバルとアビガイルは、「愚かな人」と「賢い人」の好対照をなしています。
夫ナバルは、裕福なやり手の実業家で、この世的には「賢い人」であったとも言えます。しかし、迫りくる危機を見抜くことも、それに正しく備えることも出来なかったという点で愚かでした。
それに対して妻アビガイルは、自分たちの置かれている状況を的確に判断し、謙遜な態度と知恵ある言葉で夫の愚かさが招いた危機を切り抜けます。
人生の危機に対峙する時、本当に必要なのはアビガイルの示した賢さです。それは、神様の前で身の程をわきまえ、他者のために自らを差し出す信仰的な姿と言えるでしょう。
世的な賢さはあなたを救えません。
今日、私たちが下す一つ一つの選択が、本当に賢い選択となるように、祈りたいと思います。