▼第226回NANA(概念)『彼は、わたしの人生の破壊者であり、創造者だった。』 を聴いてから第232回をお聴き下さい。
https://radiotalk.jp/talk/357362
彼は私のことを「ふたごのようだと思っている」と言った。私はそうは思わない……。
確かに私は人生の大半を彼のそばで過ごしてきた。
晴れた日も雨の日も、健やかな日も病める日も、富めるときも貧しいときも、確かに、私は彼のそばにいた。
けれどもその大半は、メチャクチャに振り回された記憶ばかりだ。
「お前の居場所は、俺が作るから。泣くな」
ピアノだけが友達の孤独な少女の夏子は、異彩の少年・月島と出会い、振り回され、傷付きながらもその側にいようとする。
やがて月島は唐突に「バンドをやる」と言い出した。
彼は、夏子の人生の破壊者でも創造者でもあった。
大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて--。
異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。 直木賞候補となった鮮烈なデビュー小説。
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