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あめは どこから やってきて、どこへ いくの? このえほんを よめば、それが すぐに わかるよ!
むかしむかし、6つの たかい やまにかこまれた、おおきな みずうみが ありました。 そのみずは、こおりのように きれいな、あおいいろをしていました。 やまは、みどりいろの たかい きで おおわれていました。 そのみずうみには、ちいさな ちいさな なみがたち、とても しずかで おだやかでした。
その みずうみには、ちいさな ちいさな みずのしずくくんが すんでいました。 かれの おともだちも かぞくも、みーんな そこに すんでいました。 その みずのしずくくんは いちにちじゅう ずーっと、おともだちといっしょに あそんでいました。 「やっほー! えーい! やぁ!」 みずのしずくくんと おともだちは こういいながら、みずを ばしゃばしゃさせて たのしく あそんでいました。
そのよる、ねむるまえに ちいさな みずのしずくくんが こう いいました。 「ママ、だいすきだよ。パパ、だいすきだよ。 おにいちゃんもだいすき、、 いもうとも、だいすきだよ。ねぇ ママは?」 「もちろん、ママも かわいい かわいい あなたのことが だいすきよ」 ママが いいました。 「ぼく、みずうみも だいすきだよ」 みずのしずくくんが いいました。 そして かれは その みずで できた からだを まえにうしろに、みぎにひだりに、 うえにしたに、ゆらゆらと うごかし、うとうと しながら しずかに ねむりにつきました。 かれは おうちが だいすきで、まいにち とても しあわせでした。
あるひ みずのしずくくんは、みずうみのなかが じわじわと あつくなっているのをかんじ、めを さましました。 あおいそらに、おおきな おこりんぼうの おひさまが ぎらぎらと かがやいていたのです。 ちいさな みずのしずくくんは その おひさまのほうを みあげました。 そのおひさまは、いままで みた おひさまよりも ずっと ずーっと おおきくて、かんかんに おこっているようでした。 おひさまのことが きになってしょうがない みずのしずくくんは、みずうみの すいめんに むかって うえへ うえへ、ぐいぐいと およぎはじめました。
ヒュー! とつぜん、みずのしずくくんの およぎが ぴたりと とまると、なんと そのまま そらに ぷかぷかと うかんでいってしまいました! もっと もっと うえへ うえへ! かれは より たかく たかく そらにむかって あがっていき、したにある みずうみは みるみるうちに ちいさくなっていきました。 いったい なにが おこったのでしょう? みずのしずくくんは ふと うえを みあげました。 そこにはなんと、おおきな はいいろをした くもがいて、かれを みずうみから すいあげていました。 みるみるうちに くものなかに すいこまれていきます!
「いま ぼくは どこにいるの?」 ちいさな みずのしずくくんが いいました。 「おまえは いま、わたしの からだのなかに いるのだよ」 と、その はいいろの くもが、おおきく ぶきみな こえで いいました。 くものなかは とても さむくて、おまけに きりが かかっていて まえが よく みえません。 かぜが ビュー ビュー つよくふき、まるで おおかみのように すばやく うごきながら、うなりごえを あげていました。 「ぼく、みずうみにある ぼくのおうちに かえりたいよぉ」 ちいさな みずのしずくくんが いいました。 「くもさん、おねがいだよ ぼくをおろしてよぉ」 「だめだ!」 おおきな はいいろの くもが、こわい こえで いいました。 「おまえは わたしと いっしょに くるんだ!」 「もうよしてくれよ! ぼくをはなしてくれよ、この いじわるな くもめ!」 ちいさな みずのしずくが いいました。 おおきくて ぶきみな くもは、いうことを きいてくれませんでした。 みずのしずくくんは さらに ビュンビュンと かぜに とばされていきました。 かぜは さらに おおきな おとをたてて、みずのしずくくんを ぐるぐると まきこんでいきました。
ピシャ ピシャ ピシャ! おおきな はいいろの くもは ものすごいはやさで そらを かけまわり、 みずのしずくたちを どんどん どんどん かきあつめていきました。 くもは さらに おおきく おおきく ふくらんでいき、そして どんどん くらーい いろへと かわっていきました。 くものなかは ほんとうに たくさんの みずのしずくで いっぱいになり、もう ぎゅうぎゅうづめです。 ああ なんて くものなかは きゅうくつなんだろう!
バリバリバリバリ! とつぜん、くもが われました! くものなかで かみなりが とどろき、その かみなりは じめんにむかって おちました。 そのとき ゴロゴロゴロ! と、おおきな かみなりの おとが なりました。 あたりいちめんが その かみなりのとどろきで ゆれました。 「どんどん かみなりを おとせ!」 かみなりが うなりごえを あげました。 みずのしずくたちは くもから とびだし、あの ちいさな ちいさな みずのしずくくんも くもから とびだしました。
バシャーン! そして みずのしずくくんは なにやら おおきな おおきな みずたまりのなかに おちたようでした。 これは たしかに みずだけれど、みずは みずでも ぼくが しっている みずとは なにか ちがう・・・。 ここの みずは なんだか とても しょっぱくて、おおきな おおきな なみが たっていました。 その しょっぱい みずは、とても たかいところまでもりあがっては、、、こんどは、とても ひくくまで、 しずみこむのでした。! この しょっぱい みずたまりは、 ふかくて とても くらいところでした。 そして まわりには、 おおきな おおきな さかなが すいすいと およぎまわっていました。 みずうみで みたことのある さかなよりも ずーっと おおきな おおきな さかなでした。 おどろくほど きれいないろをした さかなもいました。 ちいさな みずのしずくくんは こんなにもきれいな さかなを みたことがありませんでした。
「ひゃっほー!」 他のみずのしずくたちが さけびました。 すると とつぜん、おおきな なみが みずのしずくくんを すくいあげると、ものすごい いきよいで すなはまのほうへと はこんでいきました。 すなはまに ちかづけば ちかづくほど、その なみは さらに たかく たかく なってきました! みずのしずくくんは とても こわくて おびいていましたが、ほかのしずくたちは わいわい たのしんでいました。
バッシャーン! なみが うちあげられると、みずのしずくくんも そのまま すなはまに ぽいと ほうられ ぐるぐると ころげまわりました。 すなはまには しゃっぱいしお、すな、あわなどが そこらじゅうに ありました。 それから かれは その すなはまで すこし やすみました。
いっしゅん、あたりは しずかになりました。 が、それもつかのま、とつぜん また あのしょっぱい しおみずが おしよせ ちいさな みずのしずくくんを ふたたび さらっていきました。 そして もうひとつの おおきな なみが つぎに くるのを まっていました。 それから その2つめの なみが かれを ひっつかもうとしています。 みずのしずくくんは にげようとしましたが、なみがたって うまく およげません。 それでも なんとか ちからをふりしぼり、おおきな つよいなみから ひっしになって にげだしました。 ちいさな みずのしずくくんは この おおきくて おっかない しおみずに、もう うんざり してしまいました。
みずのしずくくんは しばらく およぎつづけました。はやく おうちに かえりたかったのです。 あるひ、そらに あのおおきな おこりんぼうの おひさまが また ぎらぎらと かがやいていました! みずのしずくくんは また おもいだしたように、その おひさまにむかって いきよいよく うえへ うえへと およいでいきました。 また かれは すいめんから でて うきあがりました。 そして また あのくものなかに はいるために、ぐんぐんと うえへ うえへと のぼっていきました。
おや? このくもは とても ちいさくて まっしろで、まるで わたあめのように ふわふわと やわらかいのでした。 かぜも やさしく ふいていて、とても しずかで おだやかでした。
このくもの やさしさは、なんだか かれの おうちの ぬくもりに にていて、きゅうに かれは じぶんのおうちが [...]