完璧な絶望が存在しないのと同じようにね。
なぁ、君はバタフライ・エフェクトを信じるかい?
ブラジルで一匹の蝶が羽ばたくと、テキサスで竜巻が起こるというあれだ。
僕たちの身に起きた奇妙な出来事も、あるいは浴室乾燥機の中で
カラカラに乾いた一枚の「赤いパンツ」から始まっていたのかもしれない。
その朝、僕は絵に描いたような大寝坊をした。
目覚まし時計の鳴り響く世界を飛び出し、ガクトへ大声で謝罪を入れ、
タクシーアプリを起動する。せめてもの誠意を示そうとしたわけだ。
だが、アパートの重いドアを開けると、そこにはなぜか
巨大な漆黒のアルファードが僕を待っていた。
通常料金のまま、まるで誰かの気まぐれのようにアップグレードされていたんだ。
やれやれ。潮目が変わったのは、きっとその瞬間だった。
生まれて初めて並んだSupremeの立ち上げ。
容赦ない日差しの中、僕が引き当てたのは「37番」という信じがたい幸運だった。
一緒に並んだガクトと後輩タツタカの期待を背に、待機列へと向かう僕の背中。
そこで彼らが見たのは、ショーツとタンクトップの隙間からチラリと覗く、
あの鮮烈なSupremeカラーの赤パンだった。
しかし、運命というやつはいつだって帳尻を合わせにくる。
僕のスマートフォンに表示された「1106」という整理番号は、
なぜか見知らぬ中年男の番号と完全に重複していたのだ。
世界はどうして、こうも奇妙な悪意と幸運に満ちているのだろう?
一体、あの朝の原宿で何が起こったのか。話はそこから始まる。
P.S.
村上春樹っぽく書いてみました(笑)
by トゥデイ
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