年内最後の収録は、ゆるく始まりつつも中身はしっかり「今年の観光ニュース振り返り回」。釣れない冬の海に通う“半分修行”の話からスタートして、そこから一気に2025年のトピックを棚卸ししていきます。
まずは、各国メディアの“行き先ランキング”で日本が上位に来るほどの日本ブーム。カミーノで出会った旅人たちが口を揃えて「次は日本」と言う体感の話から、アニメやエンタメ、国際イベントの積み重ねで“日本の解像度”が上がっているんじゃないか、という視点へ。さらに、万博が広域圏を巻き込む意味にも話が及びます。
次に、インバウンドの地方分散。地方空港への国際直行便の増加を肌で感じた一方で、出雲大社の「久しぶりに外国語に振り向いた」感覚が示すように、まだ地域によって濃淡がある。増えてほしい気持ちと、空気感が変わってほしくない気持ち。その“モヤモヤ”を抱えたまま、足立美術館で出会った日本文化オタク級の旅人たちの話へつながります。
そして、サステナブル/スロー/リージェネラティブツーリズムの主流化。「飛び恥」という言葉の広がりや、文化を“タスク消費”させない仕掛けの必要性、さらにはファッション業界で起きてきた文化盗用への反発を例に、「守る側のリテラシーが上がる時代」の話も。
後半は、デジタルノマドビザを入り口に、働き方の価値観が「仕事に生活を合わせる」から「生き方に仕事を合わせる」へシフトしているかもしれない、という議論へ。AIがホワイトカラーを代替していく未来を見据えると、むしろ“リアルノマド”が増えるのでは…という逆説も飛び出し、観光業の「人にしかできない領域」の強さを再確認します。
さらに、8月29日のニュースとして取り上げるのが、JTBによるノーススター社買収。メディアを持つことの意味は何か、経営企画の視点で「未来の解像度が上がる」という話が刺さります。JTBが次に何を取りにいくべきか、という妄想も少しだけ。
締めは、暑すぎる世界が生んだ旅のキーワード クールケーション。北海道・東北・北欧が伸びる一方で、“夏休み”という制度自体を見直す必要があるのでは、というところまで話が広がります。ナイトツーリズムやショルダーシーズンへのシフト、万博の夜間運営の話も交えつつ、「子どもたちの未来、大丈夫かな」という生々しい実感で年末回らしく着地。
最後は、観光交差点“生誕の年”を走り切った振り返りと、来年は「一号遍路宿」ができて暮らし方が変わっていくかもしれない、という予告も。良いお年を。