本シリーズ最終回では、食事や生活習慣を見直しても改善しない愛犬の皮膚トラブルについて、腸以外の場所にある隠れた根本的な原因に焦点を当てて解説しています。皮膚は全身の状態を映す「窓」であり、以下の2つの隠れた原因を特定することが重要です。
皮膚の健康は全身のホルモンバランスに厳しくコントロールされており、以下の疾患が皮膚の症状として現れる。
甲状腺機能低下症: ホルモン分泌の低下により、毛が薄くなる、フケが増える、皮膚が分厚くなるなどの皮膚の代謝異常が起こる。
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群): ストレスホルモン(コルチゾール)の過剰により、皮膚が薄くなる、お腹の脱毛、石灰沈着、二次感染症などが起こりやすくなる。
肝臓・腎臓の機能低下: 老廃物や毒素が皮膚から排出されようとし、痒みや炎症を引き起こすことがある。
【重要事項】 これらの内臓・ホルモン系のトラブルは自己判断が厳禁であり、食事を変えるだけでは治らない。腸活を続けても改善しない場合や、脱毛・皮膚の質の変化などの症状が見られた場合は、必ず動物病院で血液検査やホルモン検査を受け、原因を特定することが強く推奨されています。
総括として、 愛犬の健康を見守る上で大切なのは、焦らず、愛犬のサインを見逃さず、食事、生活、そして医療の専門家と連携を取りながら、ホリスティックな視点を持ち続けることだと締めくくられています。
1. 慢性的なストレスと心因性行動2. ホルモン疾患と内臓の病気