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「明日の病院、何時に行くの?」
さっき説明したのに、また同じことを聞く。
ちょっとしたことを指摘しただけなのに、
以前より強く怒るようになった。
そんな変化を見て、
「年をとって心配性になったのかな」
「頑固になったのかな」
と感じることがあるかもしれません。
認知症の早い段階では、もの忘れだけでなく、
不安が強くなったり、怒りっぽくなったりと、
気持ちや行動の変化が先に見られることもあります。
でも、
「怒りっぽいから認知症」
「心配性だから認知症」
ということではありません。
今回の配信では、
についてお話ししました。
今回、一番お伝えしたいのは、
不安や怒りも、
「性格が変わった」と決めつける前に、
「以前と比べて何か変わったかな」と見てみることが大切です。
ということです。
本人が悪い。
家族の対応が悪い。
そう考えるだけではなく、
「あのとき、何が重なっていたんだろう」
と少し振り返ってみる。
そこに、次の関わり方のヒントが見つかることがあります。
番組の感想や、今後取り上げてもらいたいテーマがありましたら、リンクのフォームからお寄せください。
https://tayori.com/form/9fea173e265f4aa010f9e6c474e49f9cef6b4b2b/
第20回|認知症の始まりは、もの忘れだけじゃない?
認知症というと、
「最近のことを忘れる」
「同じことを何度も聞く」
といった、もの忘れを思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも実際には、
「もの忘れより前から、なんとなく以前と違っていた気がする」
と、ご家族が感じることがあります。
最近、何もしなくなった。
好きだったことに興味を示さなくなった。
心配事が増えた。
怒りっぽくなった。
以前なら言わなかったようなことを言うようになった。
こうした、年齢を重ねてから新しく出てきた気持ちや行動の変化に注目する「MBI」という考え方があります。
今回、特に取り上げるのは、
「最近、何もしなくなった」
という意欲の低下、アパシーです。
「怠けている」のではなく、
「始めるところ」に少し手助けが必要なのかもしれません。
「散歩に行けば?」ではなく、
「一緒に10分だけ歩こうか」。
「何か趣味をしたら?」ではなく、
「昔好きだった曲、聴いてみようか」。
動き出しやすいきっかけを作る工夫についてもお話しします。
今回一番お伝えしたいのは、
認知症の始まりには、もの忘れだけでなく、その人らしい気持ちや行動の変化が先に現れることもあります。
ということです。
番組の感想や、今後取り上げてもらいたいテーマがありましたら、リンクのフォームからお寄せください。
https://tayori.com/form/9fea173e265f4aa010f9e6c474e49f9cef6b4b2b/
「認知症ですね」
そう診断されたら、
そのあと何をすればいいのでしょうか。
薬を飲む。
介護サービスを利用する。
家族が生活を管理する。
いろいろなことを、すぐに決めなければいけないように感じるかもしれません。
でも、認知症と診断されたからといって、
その日から何もできなくなるわけではありません。
今回の配信では、
「今できていること」をどう残していくか。
難しくなったことを、すぐに「やめる」のではなく、どう「やり方を変える」か。
家族はどんな声かけや工夫ができるか。
安全のために、少し先回りして考えておきたいこと。
本人の「これから、どう暮らしたいか」をどう聞いていくか。
についてお話ししました。
料理、買い物、家事、外出。
全部できるか、全部やめるか、ではありません。
できる部分を残して、
難しい部分だけ少し手を借りる。
そんな方法もあります。
認知症と診断されても、その日から何もできなくなるわけではありません。
今できていることを大切にしながら、必要な準備を少しずつ始めていきます。
診断はゴールではなく、
これからの暮らしを考えるスタートです。
番組の感想や、今後取り上げてもらいたいテーマがありましたら、リンクのフォームからお寄せください。
https://tayori.com/form/9fea173e265f4aa010f9e6c474e49f9cef6b4b2b/
「今日は何月何日ですか?」
「この言葉を覚えておいてください」
「100から7を引いてください」
認知症の診察で、こうした質問をされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
認知機能検査というと、学校のテストのように「何点だったか」が気になりがちです。
けれど、認知機能検査で大切なのは、点数だけではありません。
今回の配信では、長谷川式やMMSEで行われる質問を例に、
「今がいつ、どこなのかをつかむ」
「新しいことを覚えて、あとで思い出す」
「注意を向けながら、頭の中で情報を扱う」
「必要な言葉を探して出す」
といった、さまざまな働きをどのように見ているのかをお話ししました。
同じ点数でも、どんな問題が難しかったのかによって、その中身は違います。
また、耳の聞こえ方や体調、緊張、睡眠などによっても結果は変わることがあります。
さらに診察では、検査の点数だけでなく、診察室に入ってくるときの様子や、普段との服装の変化、何気ない会話、検査前後の受け答えなども、その人を理解するための手がかりになります。
認知機能検査で大切なのは、何点だったかだけではなく、どんな問題が難しかったのかを見ることです。
点数は、その人の価値を表す数字ではありません。
今回も、できるだけ分かりやすくお話ししています。
番組の感想や、今後取り上げてもらいたいテーマがありましたら、リンクのフォームからお寄せください。
https://tayori.com/form/9fea173e265f4aa010f9e6c474e49f9cef6b4b2b/
認知症が心配になって病院を受診すると、
どのような診察や検査をするのでしょうか。
質問に答える検査の点数が低ければ、認知症。
MRIやCTを撮れば、認知症の種類まで分かる。
そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。
けれど、認知症の診断は、
ひとつの検査の点数や、一枚の画像だけで決まるものではありません。
今回の配信では、
・診断で確認する3つのこと
・本人と家族から聞く内容
・改訂長谷川式やMMSEで見ていること
・日常生活への影響
・身体や神経の診察、血液検査
・CTやMRIで分かること
・脳血流SPECTやアミロイドPETなどの詳しい検査
・受診前に家族が準備できること
についてお話ししました。
認知症の診断は、
ひとつの検査の点数で決まるのではなく、
生活の変化と、さまざまな情報を合わせて考えます。
診断は、できないことを探すためだけのものではありません。
今の状態を整理して、
これからの治療や支援、生活について
一緒に考えていくためのものでもあります。
番組の感想や、今後取り上げてもらいたいテーマがありましたら、リンクのフォームからお寄せください。
https://tayori.com/form/9fea173e265f4aa010f9e6c474e49f9cef6b4b2b/
今回は、第5金曜日の特別回です。
テーマは、
「認知症は“特別な誰か”の話ではない
― 令和8年版高齢社会白書から考える、これからの家族と地域」
令和8年版高齢社会白書には、認知症やMCIの推計だけでなく、日本の高齢者の生活満足度、生きがい、人付き合い、社会活動などを海外と比較した調査も掲載されています。
多くの高齢者が現在の生活に満足している一方で、困った時に頼る相手は家族に集中しやすい――。
この結果から見えてくる、日本の高齢者の暮らしと家族介護の課題について、みさきさんと一緒に読み解きます。
認知症があっても、楽しみや役割を持ち、住み慣れた地域で暮らし続けるために、家族や地域には何ができるのでしょうか。
本人が自分の思いを伝えやすいうちから、これからの暮らしや介護について話し合うACP、「人生会議」の考え方にも触れています。
認知症は、特別な誰かや家族だけの話ではありません。
私たち自身のこれからの暮らしとして、一緒に考えてみませんか。
認知症と聞くと、
まず「物忘れ」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
けれど、認知症は、
すべて同じように始まり、
同じような症状が出るわけではありません。
今回の配信では、代表的な認知症として、
・アルツハイマー型認知症
・レビー小体型認知症
・血管性認知症
を中心に、症状の出方の違いを整理しました。
最近の出来事を忘れやすくなる。
見えないものが見える。
日や時間帯によって状態に波がある。
歩きにくさや意欲の低下が目立つ。
こうした変化は、
認知症の種類によって少しずつ違うことがあります。
アルツハイマー型認知症では、
最近の出来事が記憶に残りにくくなる一方で、
昔の出来事は比較的よく覚えていることもあります。
ただし、
ご家族が認知症の種類を判断する必要はありません。
大切なのは、
「どんな変化が」
「いつから」
「どのように出ているか」
を見て、診察の際に具体的に伝えることです。
認知症はひとつの病気ではなく、
種類によって症状の出方や、
関わり方のヒントが少しずつ違います。
認知症をひとまとめにせず、
その人に起きている変化を見ていくための回です。
番組の感想や、今後取り上げてもらいたいテーマがありましたら、リンクのフォームからお寄せください。
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前回は、認知症と間違えやすい急な混乱として、
せん妄についてお話ししました。
今回はその続きとして、
入院中の混乱を防ぐために、家族ができること
を考えます。
入院すると、病院で見てもらえる安心がある一方で、
本人にとっては大きな環境の変化でもあります。
いつもの家ではない。
いつもの生活リズムではない。
検査や処置がある。
点滴や管が入る。
家族がそばにいない時間も増える。
そうした変化が重なると、
高齢の方や認知症のある方では、
不安や混乱が強くなることがあります。
この回では、
・なぜ入院中に混乱しやすいのか
・普段の様子や生活歴を伝えることの大切さ
・A4 1枚にまとめておく「手がかりメモ」
・眼鏡、補聴器、時計、写真など安心につながる持ち物
・短く、具体的に、安心できる声かけ
・「いつもと違う」と感じた変化を伝えること
・家族自身が抱え込みすぎないこと
についてお話ししました。
入院中でも、
“いつもの自分”に戻れる手がかりがあると、
安心につながることがあります。
家族ができることは、
全部を防ぐことではなく、
安心の手がかりを増やすこと。
そんな視点で、入院中の混乱への関わり方を考えます。
番組の感想や、今後取り上げてもらいたいテーマがありましたら、リンクのフォームからお寄せください。
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急に話がかみ合わなくなる。
夜になると混乱が強くなる。
ぼんやりして反応が悪くなる。
見えないものが見える。
そんな変化があると、
「認知症が急に進んだのかな」
と感じることがあります。
でも、急に様子が変わったときには、
認知症が進んだと決めつけず、
せん妄も考えてみることが大切です。
この回では、
・せん妄とはどんな状態なのか
・認知症との違い
・せん妄が起こりやすい原因
・入院中にせん妄が起こりやすい理由
・家族が気づける「いつもと違う」サイン
・家庭や病院で相談するときのポイント
について、できるだけ分かりやすくお話ししました。
せん妄は、興奮や混乱だけでなく、
ぼんやりしている、眠ってばかりいる、反応が少ない、
という形で出ることもあります。
「急に変わった」は、
家族が気づける大切なサインです。
一人で抱え込まず、
相談につなげるための視点を一緒に考えます。
番組の感想や、今後取り上げてもらいたいテーマがありましたら、リンクのフォームからお寄せください。
https://tayori.com/form/9fea173e265f4aa010f9e6c474e49f9cef6b4b2b/
認知症の方と関わっていると、
急に怒ったような言い方をされたり、
不安を何度も強く訴えられたりすることがあります。
そんなとき、
どう返したらいいのか分からなくなったり、
つい感情的に言い返してしまったりすることもあります。
この回では、
・不安や怒りが強く見えるときの背景
・気持ちを受け止めることの大切さ
・「戦わない」「共感する」「タイムアウトをとる」「注意を転換する」という関わり方
・家族がしんどくなったときの距離のとり方
・介護を続けるための“逃げ道”や“充電”の考え方
についてお話ししました。
不安や怒りを正そうとする前に、
まず気持ちを受け止めることが大切な場面があります。
そして、関わる側がしんどくなったときには、
少し距離をとることも大切です。
毎回うまく対応できなくても大丈夫。
長く続けるための関わり方を、一緒に考えていきます。
番組の感想や、今後取り上げてもらいたいテーマがありましたら、リンクのフォームからお寄せください。
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