「今日は何月何日ですか?」
「この言葉を覚えておいてください」
「100から7を引いてください」
認知症の診察で、こうした質問をされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
認知機能検査というと、学校のテストのように「何点だったか」が気になりがちです。
けれど、認知機能検査で大切なのは、点数だけではありません。
今回の配信では、長谷川式やMMSEで行われる質問を例に、
「今がいつ、どこなのかをつかむ」
「新しいことを覚えて、あとで思い出す」
「注意を向けながら、頭の中で情報を扱う」
「必要な言葉を探して出す」
といった、さまざまな働きをどのように見ているのかをお話ししました。
同じ点数でも、どんな問題が難しかったのかによって、その中身は違います。
また、耳の聞こえ方や体調、緊張、睡眠などによっても結果は変わることがあります。
さらに診察では、検査の点数だけでなく、診察室に入ってくるときの様子や、普段との服装の変化、何気ない会話、検査前後の受け答えなども、その人を理解するための手がかりになります。
認知機能検査で大切なのは、何点だったかだけではなく、どんな問題が難しかったのかを見ることです。
点数は、その人の価値を表す数字ではありません。
今回も、できるだけ分かりやすくお話ししています。
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