ひろみのまんま

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ひろみのまんま episodes

  • 痺れ

    痺れだけは、足せない。


    花椒は、古いと、痺れない。

    手間をかけた店だけが、痺れる。


    ⸻


    言葉の上手な人は、いくらでもいる。

    ——あれは、砂糖だ。足せる。


    足せないものが、ひとつある。

    具体だ。


    ⸻


    残るのは、いつも、痺れたほうだ。


    ⸻


    実用書『変人になるための、大常識』(風式部)より。

    🖋 https://note.com/radiantcodex/n/n2ff73faf889a

    #創作大賞2026 #創作大賞2026エッセイ部門 #エッセイ #食 #生き方 #艶 #変人になるための大常識

    5 min
  • 恥は、あなたの性格ではない

    会議室で、手を挙げられなかったことが、ある。


    ——挙げかけた手を、膝に、戻した。


    ⸻


    恥は、性格ではない。

    あとから、入ったものだ。


    守るべきものを、先に、持たされた人にしか、

    恥は、存在しない。


    ⸻


    性格なら、直すしかない。

    インストールなら、外せる。


    ——だから、直さない。脱ぐ。


    ⸻


    恥をかいた量が、通行証だ。


    ⸻


    実用書『変人になるための、大常識』(風式部)より。

    🖋 note|https://note.com/radiantcodex/n/n55ededb34ebf


    #創作大賞2026 #創作大賞2026エッセイ部門 #エッセイ #恥 #生き方 #艶 #変人になるための大常識

    5 min
  • あなたは、損をしたのではない

    ときどき、羨ましくなる人が、いる。


    何も背負っていないように見える人。

    平気で恥をかいて、するすると、先へ行く人。


    ——私は、損をしたのだろうか。


    ⸻


    恥は、性格ではない。

    持たされたものの、影だ。


    守るべきものを、先に、持たされた人にしか、

    恥は、存在しない。


    ⸻


    だから、あなたは、先に、脱げる。


    出ていく話ではない。

    帰る話を、している。


    ⸻


    実用書『変人になるための、大常識』(風式部)より。

    🖋 note|https://note.com/radiantcodex/m/m0ca498578d60

    #創作大賞2026 #創作大賞2026エッセイ部門 #エッセイ #恥 #生き方 #艶 #変人になるための大常識

    5 min
  • 願いは、宅配便に、似ている

    私は、よく、AIに、質問をする。


    そして——待てない。


    急かして、不安になって、自分で、引っこ抜いてしまう。


    ⸻


    でも、逆のことも、ある。


    願ったことすら、忘れているものほど、


    ちゃんと、叶う。しかも、忘れた頃に。


    ⸻


    願いは、宅配便に、似ている。


    欲しいものほど、握ると、逃げていく。


    ⸻


    実用書『変人になるための、大常識』(風式部)より。

    🖋 note|https://note.com/radiantcodex/n/n36c68a898c94

    #創作大賞2026 #創作大賞2026エッセイ部門 #エッセイ #生き方 #AI #艶 #変人になるための大常識

    5 min
  • 恥をかける人が、いちばん遠くまで行く。

    私の祖母が、昔、よく、言っていた。

    ——「恥は、かいたもの勝ち」。

    恥を、かける人が、いちばん、遠くまで、行く。

    ⸻

    恥をかいたら、嫌われる、と思っていた。

    でも、ここを、ひっくり返したい。

    強さは、尊敬を呼ぶ。けれど、弱さは、愛を呼ぶ。

    ⸻

    恥は、愛の入口だ。


    実用書『変人になるための、大常識』(風式部)より。

    🖋 note|https://note.com/radiantcodex/n/n48a2369ec40b


    #創作大賞2026 #創作大賞2026エッセイ部門 #エッセイ #恥 #生き方 #艶 #変人になるための大常識


    7 min
  • 恐れは、愛の影

    ネガティブな感情に、振り回される日が、ある。

    怒り。不安。嫉妬。焦り。

    消そうとするほど、それは、しつこく、居座る。

    ⸻

    でも、その感情の、いちばん底を、そっと覗くと。

    たいてい、同じものが、いる。

    ——恐れ、だ。

    ⸻

    そして、恐れは、愛の、影だ。

    影は、光があるところにしか、できない。

    ⸻

    影の濃さは、そのまま、あなたの、光の大きさ。


    #創作大賞2026 #創作大賞2026エッセイ部門 #エッセイ #愛 #生き方 #艶 #変人になるための大常識

    5 min
  • 涼しい顔で、立っていた ── いちばん、軽い人が、いちばん

    コンビニの前で、ひとり、

    若い人が、立っていた。

    スマホを見るでも、なく。

    誰かを待つでも、なく。

    ただ、立って、風にあたっていた。

    ⸻

    その顔が、涼しかった。

    何かを欲しがる顔でも、

    何かに焦る顔でも、なかった。

    ⸻

    最近の若い人は、欲がない、と言われる。

    でも、たぶん、違う。

    すり減るゲームに、興味が、ないだけだ。

    ⸻

    組織や、仕組みが、崩れていく。

    その時代に、

    いちばん、軽い人が、いちばん、強い。

    ⸻

    In front of a convenience store, a young person stood alone. Not looking at a phone, not waiting for anyone — just standing in the evening wind. The face was cool, untroubled. Wanting nothing, rushing toward nothing.

    We say the young have no desire. But perhaps it isn’t that. Perhaps they simply have no interest in a game that wears you down. That game is already over.

    As structures creak and fall, the lightest person is the strongest.

    ⸻

    🖋 このお話は、マガジン『街の色』に置いています。

    note|https://note.com/radiantcodex/m/m337b4e1ca4ea


    #日常の美学 #エッセイ #街の色 #軽やかに生きる #観察 #余白


    4 min
  • 歳を重ねたほうが、美しい、人もいる ⸻マダムのほうが、モテるのは

    友人の、母親と娘たち三人の話。

    毎年、四人で、パリへ行く。

    娘たちは、みんな、きれい。

    それでも、向こうで、いちばん、もてるのは、
    母親のほうだ、という。

    ⸻

    若さが、いちばん強いのではない場所が、世界には、ある。

    日本の女の人は、たいてい、パリが、好きだ。

    だから、知っている。

    年を重ねた人のほうが、美しい人もいる、ということを。

    ⸻

    それでも、黒く、無難になる。

    ⸻

    なぜだろう、と、しばらく、考えていた。

    ⸻

    ジーンズは、わざわざ、削って、褪せさせて、価値になる。

    家具も、そう。

    なのに、人の顔で、同じことが起きると、
    とたんに、老化と、呼ばれる。

    ⸻

    同じことなのに、判定が、逆になっている。

    そして、

    人だけが、新品に、戻ろうとしている。

    ⸻

    A friend's mother, and her three daughters.

    Every year, the four of them go to Paris.

    The daughters are beautiful.

    Yet the one who draws the eyes there,
    they say, is the mother.

    ⸻

    There are places in the world where youth is not the strongest thing.

    Japanese women love Paris, most of them.

    So they know.

    That some who have aged are more beautiful.

    ⸻

    And still, they return to black. To the safe choice.

    ⸻

    Why, I wondered, for a long time.

    ⸻

    Jeans — we deliberately strip them, fade them, and call it value.

    Furniture, too.

    Yet when the same happens to a human face,
    we call it, at once, decline.

    ⸻

    The same passing of time — yet we call them opposites.

    And,

    only humans are trying to return to being new.

    ⸻

    🖋 文章のほうは、こちらに。
    このお話は、マガジン『街の色』に続いています。
    note|https://note.com/radiantcodex/m/m337b4e1ca4ea

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    #日常の美学 #エッセイ #パリ #ヴィンテージ #エイジング #年齢を重ねる #美意識 #艶 #装い #引き算




    8 min
  • されど、服の色で/明るいスーツの人

    前に、「街が、黒いな」というお話をしました。

    その続きです。


    落ち込んでいる日ほど、地味な服を選んでしまう。

    わかります。私も、そうです。


    でも、ある人は、逆のことを言いました。

    「調子が悪い時ほど、明るいスーツを着るんだ」と。


    気分に、服を合わせるのではなく、

    服で、気分を動かす。


    たかが、服の色。

    されど、服の色で、明日が、少し変わる。


    明日、あなたは、何を着ますか。

    なんとなく、ですか。

    それとも、選びますか。


    ⸻


    Earlier, I wrote about a city dressed in black.

    I have been thinking, since.


    The people in black have not chosen it.

    They have simply become black —

    matching their mood, matching the crowd.

    And wearing dark colors, they sink a little more.


    Once, a leader I knew said:

    "When I'm not doing well, I wear bright suits.

    When I'm doing well, I choose quiet colors."


    She was not matching clothes to mood.

    She was moving mood with clothes.


    The difference between the black crowd and this one woman

    was not taste, not budget.

    It was whether they were matching the world,

    or choosing what came next.


    Small a thing as it is —

    the color of tomorrow's clothes may quietly move the day.


    ⸻


    note「されど、服の色で」

    https://note.com/radiantcodex/


    @hiromi_dailyaesthetics

    日常の美学 ── ひろみ


    ⸻


    #日常の美学 #されど服の色で #黒い街

    #服の色 #選ぶ #大人の女性 #エッセイ

    #日本の美学 #ひろみのまんま



    4 min
  • 黒い街/色を、忘れた私たち


    街を歩く人が、みんな、黒い服。

    梅雨も明けて、暑いのに。


    なんとなく、明るい色を、着られない。


    それは、たぶん、

    古い地図を、そっと弔っている、

    静かな時間なのかもしれません。


    黒は、終わりの色で、

    はじまりの、すぐ隣の色。


    あなたの、いちばん好きな色は、なんですか。


    ⸻


    The city has turned black.


    Not from fashion, but from a quiet mourning

    of what we used to believe.


    More money, more possessions, more climbing —

    the old map is no longer working.


    Black is the color of endings,

    and the color just beside beginnings.


    Someday, color will return to the streets.

    May it be your own favorite color.


    ⸻


    note「世界が、喪に見える日」

    https://note.com/radiantcodex/


    @hiromi_dailyaesthetics

    日常の美学 ── ひろみ


    #日常の美学 #されど服の色で #黒い街

    #服の色 #選ぶ #大人の女性 #エッセイ

    #日本の美学 #ひろみのまんま







    5 min

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