17年ぶりに会った岡さんはあの頃と変わらない岡啓輔でアリマした。
野生的で自由奔放でありながら繊細で細やかな心の持ち主。
人それぞれの雑多な個性に寄り添って万事ウェルカムにしてしまう包容力。
ビルを訪れる前は、あの奇怪な生命体ともいえるコンクリートの要塞に向き合い、
ひとり孤高につくり続けている岡さんの姿を想像していたわけですが、
建物を見渡してみると、実は岡さんの毎日つくり続ける充実感とオープンマインドが
多種多様な人をアリマストンビルに惹き込み関わる人訪れる人がさらに人を呼び発想を生み、
即興が即興を生んだ結果、岡さんが想像もしなかった生き物に変容しているという事実。
世界中でこんな方法でつくった建築はないでしょ。生粋の建築オタクだけがなせる技。
建築やると面白いヒトになり人が行き交う楽しい基地がつくれると信じ込んでるし、
実際毎日リアルに実践してる。まだまだ時間が足りないなとかつぶやきながら。
その充実感におみそれいたしました。
by G
映画館でも映画に出てくる建造物のスケッチをしていたという程の建築オタクだった岡さんが
先生に一年間建築を禁止される。というエピソードを聞いたとき
うらやましいなと思いました。好きなことはあったけど、
そんなに好きすぎてもうどうしようもないってことあったかな。。
自分一人で作ったら息苦しい空間になっちゃうといって
現場を開放して仲間と自由に遊ぶように建築をやっている岡さんはとても魅力的だった。
ものを作ることの楽しさと場を作ることの重要性を伝えたいという岡さん
石をよく拾うことや、物をなるべく捨てないとかいうところも、シンパシー感じました。
・そもそも、どういう経緯でつくりはじめたの
・何もない空き地を見つめ想い続けた4〜5年
・多くの影響を与えた高山建築学校
・生産効率優先の考え方からの逸脱
・既存の建築の当たり前に蝕まれ絶望を味わったあの頃
・200年はもつといわれる岡流コンクリート製法のひみつ
・踊るように建築をつくる
・人間にしかつくれないものをつくる
・建築に関わると面白い人になっていくよ
・
運命を変えた作品。蟻鱒鳶ルがあるとないでは雲泥の生き方
岡啓輔 / 一級建築士
1965年、九州柳川生まれ、船小屋温泉育ち。一級建築士。86年有明高専建築学科卒業。会社員、鳶職、鉄筋工、型枠大工、住宅メーカーなどを経験、88年から高山建築学校に参加、現在も続けている。95年から2003年まで「岡画郎」を運営。20代、舞踏家・和栗由紀夫に師事し踊りを学ぶ。03年、「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」案が「SDレビュー」入選。05年、東京・三田で「蟻鱒鳶ル」着工、現在も建設中。18年、筑摩書房から『バベる!自力でビルを建てる男』を出版。同年にはアメリカでの個展を開催。手作りの良さを大切にする「アーツアンドクラフツ」精神が根付くイギリスの建築界から熱烈に支持されるなど、海外の評価も高い。
◆Twitter: https://twitter.com/OkaDoken
2022.11.1 蟻鱒鳶ル地下にて収録