第3章スタート。ヘレン創業ストーリーの愉快な2人からバトンを受け取って、今回は黒木さんと橋本さんの真面目コンビが再登場します。
収録は8月4日——その直前の7月24日に医療的ケア児支援法の改正が参議院で可決され、その場に立ち会ってきたという話から幕開けです。5年越しで見てきたからこその感慨、そして「変わってからが実践する立場」という言葉が印象的でした。
今回のテーマは「インクルーシブ」。「ダイバーシティ&インクルージョン」など組織開発や人事の文脈でもよく聞く言葉ですが、じゃあ実際どういうことなのか。マイノリティとの向き合い方には段階があります。いないものとして扱う「排除」、別の場所に分ける「分離」、同じ場所にはいるけれど本人のほうが合わせる「統合」、そして環境の側が一人ひとりに合わせていく「インクルーシブ」——45分間座っていられないこどもの例や、運動会のかけっこを道具を使って一緒に走る例で、その違いがくっきり見えてきます。
そして正直な告白も。実はフローレンス自身、障害児保育園ヘレンとおうち保育園に分かれて運営しているんです。「インクルーシブが大事」と言いながら、自分たちは分けている——この事実にどう向き合うのか。さらに「インクルーシブ=いつも一緒」ではない、という大事な補足まで。ゼロか1かでは語れないテーマの入口となる回です。
<目次>第3章スタート・黒木さんと橋本さんが再登場/7月31日・医療的ケア児支援法の改正が可決/参議院で見届けた5年越しの瞬間/法律が変わってからがわたしたちの実践/ダイバーシティ&インクルージョンの文脈/医療的ケア児2万人というマイノリティ/フローレンスの保育園は実は分かれている/障害児保育園ヘレンとおうち保育園の違い/インクルーシブ=包摂という日本語の成り立ち/排除・就学猶予と就学免除があった時代/分離・特別支援学校という別の場所/統合・45分座れないこどもに求めたもの/インクルーシブ・環境の側が合わせる発想/運動会のかけっこを道具を使って一緒に走る/インクルーシブは「いつも一緒」ではない