社会課題を異なる「レンズ」(視点や解像度)で深く見つめ、理解を深めるための音声コンテンツ「フローレンスラジオ」。
シーズン2、第4回のテーマは――――
「なぜ先生が加害者になるのか?こどもの心を支配する「性的グルーミング」の恐怖」
※このテーマは非常にセンシティブな内容のため、つらい経験をされた方は聞くかどうか慎重にご判断ください 。
◎エピソード概要
こどもたちの半数近くが何らかの性被害経験を持つという調査結果があります。衝撃的な現実なのですが、さらに、その被害が最も多く発生している場所が、学校、保育園、幼稚園といった、子供たちが最も安全であるべき日常の空間であるという事実。
今回のエピソードでは、小児性暴力に特有の「構造的な課題」に焦点を当てます。
加害者が教員などの「信頼できる大人」がそんなことをするはずがない、こどもたちが被害を訴えようとしても「まさかあの先生が」と信じてもらえないなど、評判の壁や、加害者側の手口とされる、「性的グルーミング(手懐け)」**と呼ばれるプロセスとはどのようなものなのか。
また、被害者自身がそれが犯罪だったと認識するまでに、平均で7年以上もの時間がかかる構造的な要因とは? その「認知の遅れ」も、最終的に「性犯罪」として立件されることを極めて困難にしています 。
こどもたちが直面する「権力の差」と「認知の壁」という見えない構造を理解しなければ、真の対策は始まりません。
こどもの性暴力をゼロにしたい、と政策提言を進めてきたフローレンズ編集長・前田と、この深刻な問題の核心を深く掘り下げていきましょう。
◎参考文献・出典一覧
著作
亀岡智美(2021)「子ども虐待とトラウマケア」
斉藤章佳(2019)「「小児性愛」という病――それは、愛ではない」
齋藤梓(2020)「性暴力被害の実際―被害はどのように起き,どう回復するのか」
小西聖子・上田鼓(2016)「性暴力被害者への支援 ー 臨床実践の現場から」
福井裕輝(2022)「子どもへの性暴力は防げる」
読売新聞取材班(2022)「わいせつ教員の闇 教育現場で何が起きているのか」
行政関連
厚生労働省(2021)「 潜在化していた性的虐待の把握および実態に関する調査」
こども家庭庁(2023)「こども関連業務従事者の性犯罪歴等確認の仕組みに関する有識者会議、各回資料」
内閣府男女共同参画局(2020)「男女間における暴力に関する調査」
矢野恵美(2021)「スウェーデンにおける性犯罪規定(※2021年11月29日法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会)」
その他
一般社団法人Spring(2020)「性被害の実態調査アンケート」
日本弁護士連合会(2017)「ノルウェー · スウェーデン · フィンランド犯罪被害者支援制度に関する調査報告書」
Human Rights Now(2018)「性犯罪に関する各国法制度調査報告書」
World Population Review(2018) 「United Nations Survey of Crime Trends and Operations of Criminal Justice Systems, 他」
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