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FAQs about (旧)武田邦彦のポッドキャスト:How many episodes does (旧)武田邦彦のポッドキャスト have?The podcast currently has 15 episodes available.
August 31, 2015ポッドキャスト引越しのお知らせ新しいポッドキャストはこちらから登録できます。http://apple.co/1IVGbg4ポッドキャスト一覧http://takedanet.strikingly.com武田邦彦公式ブログhttp://takedanet.comこのブラウザでは再生できません。引っ越し案内.m4a...more1minPlay
August 31, 2015補・温かい人生(1) マーラーとシェーンベルグクラシックと言えば私たちはまずベートーベンやモーツアルトを思い出しますが、クラシックの歴史から言うと「古典派」にあたり、その次にショパンやシューマンといったロマン派が現れます。しかし19世紀の後半になると、より自由な作曲がされてマーラー、シェーンベルグ、そして私たちにもなじみのある作曲家としてはドビッシーやストラヴィンスキーが活躍しました。しかし、20世紀の現代音楽になると、私などはややうるさく弦楽器がキーキーと音を立てている感じがします。マーラーはロマン派後期に分類されますが、現代音楽との架け橋にもなっている人です。彼の時代に現代音楽の雄、シェーンベルグが登場します。シェーンベルグはそれまでの「オクターブ」にとらわれない「十二音音階」を創立して新しい作曲に挑んだのですが、なにしろ私のような素人の音楽愛好家にはさっぱり理解できず、ただうるさい音としか感じられません。おそらくは毎日、数時間の音楽を聴く人なら理解できるところまで行くのでしょう。そのシェーンベルグの作曲が発表になると、非難囂々、演奏会場で大声でヤジを飛ばす人はいるわ、演奏中にわざと席を立つ人が多いわ、演奏が終わると拍手どころかブーイングが始まるといった具合でした。音楽会は自分の意思で行くのですから、シェーンベルグがイヤなら聴きに行かなければ良いのに「自分で勝手に聴きに行ってヤジを飛ばす」というのが人間でもあります。このような性格の人は「自分が正しいと思っている」のですから、先回のシリーズで書いたように「幸福でも不幸になる」という人たちということになります。一方、マーラーはシェーンベルグを非難する人たちに敢然と立ち向かい、あるときには身を張ってシェーンベルグを守ったのですが、あるとき、次のようにいっています。「実は私はシェーンベルグを守っているけれど、私は彼の音楽はさっぱり分からない。しかし、彼の方が若いので、正しいかも知れない。私は歳をとっているので彼の素晴らしさが分からないのだろう」つまり、マーラーはシェーンベルグの音楽を高く評価しているから彼を守ったのではなく、「理解できない」のに守ったのです。つまりマーラーにはマーラーの正しさがあり、シェーンベルグにもそれがあるのです。だから、マーラーは「私は彼が間違っていると思うけれど、たぶん、私の方が間違っているのだろう」と考え、彼の保護のために行動をしていたのです。臨終の床で「ああ、私が死んだあと、だれがシェーンベルグを守ってくれるのだろう」といっています。偉い人は偉いですね。相手が間違っていると感じるのは自分が間違っているからだと思って、実際に意見が異なる相手を守るというのは相当なものです。ところで、最近、ある音楽家からマーラーとシェーンベルグの入ったCDをいただき、聞いてみましたが、一部の曲を除いて、私はタダうるさいだけで良さは分かりませんでした。でもそれは私の理解力が不足しているからです。このブラウザでは再生できません。(平成27年8月26日)武田邦彦のポッドキャスト一覧武田邦彦のブログ...more9minPlay
August 26, 2015温かい人生 その3 自分が正しいと思っているかつての日本人が満足した人生、豊かな生活を送っていたのに対して、現在の日本人は物質的には飛躍的に「幸福になれる環境」にいるのに世界でもっとも「不幸だ」と思っているという驚くべき現状を先回に示しました。この錯覚が生じたのには原因があるのは当然です。それを一つ一つ整理していくことで、この素晴らしい環境の中で、安心して満足した生活をすることができるようにしなければ何のために日本人として生まれてきたかも分からなくなります。原因の第一に「自分が正しいと思う」という現代の日本人のクセを示します。学生がケンカしているのを見ると、一方の学生は「俺は正しい。おまえは間違っている」と叫んでいて、相手の学生は「俺の方が正しい。おまえが間違っている」と言っています。そこで、一方の学生に「なんで君が正しいことがわかるの?」と聞くと、聞かれたことが分からずにポカンとしている。そこで「だって、自分が正しいって主張しているのだから、なぜ正しいか理由を言わないと」と言うと、しばらく考えていて「僕が正しいと思います」と言う。私が「君が正しいと思っているだけなら、相手だって自分が正しいと思っているはずだよ。だから理由の説明になっていない」というと、学生は困ってしまいます。つまり、彼は「自分の考えが正しい」と激高しているのに、「正しい根拠」を示すことができないのです。「自分が正しいと考えていることが正しい」ということになると、人によって考えが違いますから日本には人口分だけ、つまり1億2000万ヶの「正しさ」があることになります。そこでダメを押すために「たとえばお釈迦様に聞いてみるとかした?」と聞くと、さらに学生は困ります。お釈迦様はすでに2600年ほど前にお亡くなりになっているから「議論していることが正しいかどうか」を聞く人がいない・・・だから自分が正しいと判断すると、それが正しいと錯覚することになるのです。この話で分かるように「正しい」というのは人によって違いますが、異民族が混合して生活をしている大陸では「人によって正しいことは違う」ということを認めていますので、主語や目的語がはっきりして言う言語を使い、価値の多様性を認めるという文化ができました。これに対して日本は1万年前からほんの最近(150年前まで、つまり日本人が集団で過ごした期間の98.5%)まで「曖昧な言語、暗黙の空気、一つの価値」の中で過ごしてきたのに、開国しかつグローバリゼーションがさらに進む中で、この伝統的な文化だけはまだ残っているということです。「人は人」であり、「違いこそが人生を豊かにする」と言う意識がはっきりできれば、まず第一にケンカがなくなり、第二に不愉快なことが少なくなり(自分の考えと違うことが行われている時に、それは相手としては正しいと思ってやっているのだなと思う)、辛い生活のかなりの部分が解消します。少なくとも「怒りっぽい」と言うことがなくなり、「他人の言うことが理解できる(同意ではない)」ようになり、楽しく毎日が過ぎていくからです。このブラウザでは再生できません。(平成27年8月26日)武田邦彦のポッドキャスト一覧武田邦彦のブログ...more13minPlay
August 25, 2015温かい人生 その2 欲深くなった私たち「辛くないのに辛い人生」になるのはなぜでしょうか? 今日の話題はその1です。19世紀のはじめ、今から200年ほど前のことですが、ヨーロッパの白人は力があまって世界中に軍隊を送り、次々と有色人種の国を侵略して植民地にしていました。しかし、日本は「東のはずれ=極東」にあってなかなかそこまでは到達しませんでした。そしていよいよ幕末に鎖国が解け、白人の人たちが日本に来てみるとビックリ仰天したのです。当時の記録をちょっと見てみます。「彼ら(日本人)は皆よく肥え、身なりも良く、幸福そうである。一見したところ、富者も貧者もいない。これがおそらく国民の本当の幸福の姿と言うものだろう。私は、日本を開国して外国の影響を受けさせることが、果たして日本人の幸福を増やすことになるかどうか疑わしく思う。質素と正直があれば黄金時代を築けるとしたら、どの国よりも日本がその典型的な社会だろう。生命と財産の安全、人々の質素と満足は、現在(幕末)の日本のはっきりした姿であるように思われる」当時の日本は、安全な社会で生命と財産が保証されていて、その中で「質素」を「満足」としていたので、日本人はみんな幸福そうだったと言っているのです。さて、表紙のほとんど見えないほどの小さな字で書かれているグラフをザッと見てもらいたいと思います。このグラフは、一日が終わる時に「今日は良い日だった」と思った人の割合を青い棒グラフで示しています。グラフの上の方、つまり「今日は良い日だった」というのが多い国は、アフリカや南アメリカの国がほとんどで、先進国ではアメリカが13番目、イギリスが22番目です。そして目をグラフの下の方に移してもらうと、極端に「良かった」という人が少ない国があります。つまり最下位の国、それがなんと日本なのです。この調査によれば「今日は良かった」と思う人がたった8%!!?? その一つ上が残念ながら韓国で9%。これほど不満持ちな国が隣り合わせになっているのですから、歴史認識も問題になるはずです。つまり、日本は気候が良く、山紫水明、四季折々の自然に囲まれて命の危険を感じることもありません。その上、治安は素晴らしく(世界で10万人あたりの殺人件数が0.6人と世界最低)、女性でも夜一人で歩ける珍しい社会です。それに、所得、寿命など生命財産に関係するものも世界のトップですから、素晴らしいのです。そしてかつての日本人はそれで満足して「不満なし」だったのですが、今の日本人は不満だらけということです。江戸時代と比較しますと、現在の日本は、所得、生活レベル、健康、寿命などあらゆる点で「幸福に生きることができる環境」にいます。それでも世界で最も不満の多い民族ということになるのです。つまり、日本人の不満は「事実」ではなく「作られたもの」、「幻想」であることが分かります。このブラウザでは再生できません。(平成27年8月23日)武田邦彦のポッドキャスト一覧武田邦彦のブログ...more7minPlay
August 25, 2015温かい人生 その1 人生はそんなに辛いことはありません人生は辛いことが多いと言われますが、実は人生はそんなに辛くないものです。でも、「辛くないのに辛い」のはなぜでしょうか? 二つの話を紹介することから始めたいと思います。「日の輝く春の朝、大人の男も女も、子供らまで加わって海藻を採集し浜砂に拡げて干す。……漁師のむすめ達が臑(すね)をまるだしにして浜辺を歩き回る。藍色の木綿の布切れをあねさんかぶりにし、背中にカゴを背負っている。子供らは泡立つ白波に立ち向かって戯れ、幼児は楽しそうに砂のうえで転げ回る。婦人達は海草の山を選別したり、ぬれねずみになったご亭主に時々、ご馳走を差し入れる。暖かいお茶とご飯。そしておかずは細かくむしった魚である。こうした光景総てが陽気で美しい。だれも彼もこころ浮き浮きと嬉しそうだ。」この文章を見て私は「ああ、幸福そうだな」と思ったのですが、女性の友人は「こんな役割分担の話は聞きたくないっ!」とイヤな顔をしていました。まあ、江戸時代に話だからと言って納得してもらいましたが、この女性が言ったことに中に「辛くないけれど辛い」という現代の日本人のこころがあるようです。・・・・・・イエス・キリストという人はキリスト教の人は神様と信じていますが、私は神様か人間か分かりませんが、もし人間としてもこれまでこの世に生まれた人間の中でもっとも偉かった人だと思います。聖書を読むと「こんなに素晴らしいことに良く気がついたものだ」と思いますが、それこそが神様なのかも知れません。イエスは「野バラは楽しく野に咲き、ヒバリは大空でさえずっている。あなたは何を悩んでいるのだ」という意味のことを言われています。私たちは神様(自然)から命を授かり、それがたまたま人間であったということで人生を送っています。自分が生まれる時に、人間として生まれるか、イヌとかブタにとしてかは自分が決められることではありません。神様か自然が決めてくれたことです。もしブタに生まれていたら一年も経たないうちに殺されて肉になっているでしょう。人間で早く殺されてなにかの生物の餌になるのに耐えられる人はいるでしょうか?そう考えると私は人間よりブタの方が偉いのではないかと思うことすらあります。そして、さらに偶然に多くの人は戦争の終わったあとの日本に生まれ、平和な社会、経済発展する時代に生きてきました。平均寿命は43歳から80歳を超えるまでになり、所得も世界でトップクラスです。まさに、安全でお金持ち、健康で寿命は長いという国に偶然に生を得たのですから不満はないはずなのに、なぜか幸福感がない人が多いのです。なぜでしょうか?それを少しずつ考えていきたいと思っています。このブラウザでは再生できません。(平成27年8月22日)武田邦彦のポッドキャスト一覧武田邦彦のブログ...more11minPlay
August 25, 2015ナポレオンと東条英機(15) 人類への貢献さて、このシリーズを終わるに当たって、ナポレオンと東条英機の歴史的貢献度がどのぐらいなのか、比較してみたいと思う。フランス革命は人類に「人は皆、平等」という新しい認識を示した。これに対して大東亜戦争は「国は皆、平等」という認識を示した点では、甲乙をつけがたい貢献度である。フランス革命はどちらかというと「王政に対する民衆の反乱」であり、大東亜戦争は「白人支配に対する有色人種の反乱」であった。そしていずれもその目的を達成するためには「旧勢力の包囲網との戦い」であり、それが厳しい故に、ナポレオンも東条英機も軍人であり、それぞれ皇帝と首相の座について戦争を指揮した。最終的には衆寡敵せず、本人は一敗地にまみれ、勝者によって罪人とされ、それぞれ島流しと絞首刑にされたが、目的は徐々に達成され、ナポレオン戦争の後のヨーロッパは民主化(王政から共和制へ)が進み、大東亜戦争の後のアジアは植民地の独立が相次いだ。私は日本人なので、白人相互の平等を宣言したフランス革命より、人類全体の平等を宣言した大東亜宣言の方が優れていると思うけれど、それは人によって評価が違うだろう。しかし、ナポレオンと東条英機がこれほど大きく後世の尊敬度が違うのは、フランス人と日本人という差、日本人が固く信じている「白人が偉い」という人種差別観によると思う。白人は優れているから悪いことをしても良いけれど、日本人は劣る民族だからちょっとでも問題があれば功績はすべて打ち消されるという戦後の日本人知識人の考え方が東条英機の功績を消し去ったと考えられる。本当に日本が問題なら反省しても良いが、その倍する功績があっても、卑下するのでは子供たちにプライドを持たせることはできないだろう。来年に予想されるサミットの準備を見ても「日本以外の白人の国6カ国にどうしたら日本の良いところを宣伝するか=ご主人様に認めてもらうためには」という雰囲気が地元や日本にあるのは実に残念である。このブラウザでは再生できません。(平成27年8月23日)武田邦彦のポッドキャスト一覧武田邦彦のブログ...more13minPlay
August 25, 2015ナポレオンと東条英機(14) 国民の尊敬度フランス人の心の中のナポレオンはそれほど単純なものではない。確かにフランス革命を支え、周りの王政の国からの干渉を廃し、フランスを一流国にした功績は大きい。同時に、自ら皇帝になったり、ロシア遠征でほぼ軍隊を全滅させたり、最終的にイギリスを中心とする連合軍に負けたり、それにコルシカ島出身だし・・・という感じだ。それでも、国民の英雄であることは間違いなく、アンヴァリッドでは「フランスの軍人の中では最高の人物」ということを棺の位置、立派さ、それに今でも引きを切らない参拝者(観光客)という形式はすべて備え、フランスはそれを国の誇りにしている。これに対して、人種平等を唱え、白人包囲網に果敢に挑戦し、有色人種初めての国際会議を持つ、人種平等宣言と力による支配の終わりを求めた東条元首相は日本人からも冷たく遇されている。その一つの理由は、東京裁判で死刑判決を受けたということだが、この裁判は裁判官の一人だったインドのパール判事が「裁判の体をなしていない」というように、明らかなリンチである。リンチ自体が「悪」であり「悪」が「悪人」としたのは「悪人」ではない。第二次世界大戦で戦争犯罪を問えるとしたら、原爆を落としたアメリカのトルーマン大統領がもっとも重罪で、そして無理難題をいって日本を戦争に追い込んだアメリカのルーズベルトだ。三番目にもし罪があるとしたら、周辺諸国からの脅威が無かったのに隣国を侵略したドイツのヒットラーだろう。日本は全く事情が違う。日本人の自虐傾向は本当に著しく、日本人が日本人を辱めることはそろそろ止めた方が良いし、それは他国の文化にないので、他国の人にも誤解を与える。(平成27年8月22日)武田邦彦のポッドキャスト一覧武田邦彦のブログこのブラウザでは再生できません。...more6minPlay
August 24, 2015「家族の健康」のために(3) 腎臓がちょっと悪いと透析になる武田邦彦のポッドキャスト一覧武田邦彦のブログ先回は「家庭で行う病気になる危険性のある行為」ということで「減塩食」(減塩食が危険という意味)を取り上げましたが、今回は「病院に行くと病気になる」という例を紹介します。この一年、忙しい毎日が続き、少しずつ具合が悪くなってきた。最近、どうも尿の出が悪いので心配になり病院に行くと、「腎臓がかなり痛んでますね」と言われる。尿検査の結果も思わしくない。現代の医療では、腎臓が痛んでいるときに、「仕事を休ませる」とか「腎臓の機能を回復させる」という治療はしない。それは患者側にも問題があり、「仕事を休んで少しゆっくりして様子を見ましょう」などと「正しい治療」をすると、「あの医者はヤブだ。仕事を休むぐらいなら医者に行かないよ」と言われてしまう。そこで、対症療法しかしない。普通なら利尿剤(尿の出がわるいから)と血圧降下剤を処方する。とりあえず、腎臓が痛んでいるので、腎臓に行く血流を減らし(血圧を降下させ)、利尿剤で尿が出るようにするということだ。ところが、本当の原因は厳しい仕事と疲れで腎臓からSOSが出ている状態だから、むしろ血圧をあげて血行を良くし、体をゆっくり休めて腎臓の回復を待つという本筋がある。それと反対の薬がでる。腎臓は休養と血流を求めているのに正反対になり、1ヶ月ほど薬を飲むと、完全に腎臓が痛んでしまい、回復の可能性すらなくなる。そこで「人工透析しましょう」ということになり、さらに腎臓を動かさなくなる。透析というのは本当に大変なことで、患者さんは仕事を休み、普段の生活もままならなくなり、お金もかかる。ちょっと休んで血行をよくすればすんだのに、正反対の方向になってしまう。表紙のグラフは日本の透析患者さんの数だが、1970年頃から透析が始まり、最初のころは「透析待ち」の患者さんが多かったが、それが終わって現在では純粋に新しい患者さんがでるから透析が増えるという状態です。透析患者の平均年齢は65歳ぐらいで平均寿命が延びたから透析患者が激増しているというわけではありません。「腎臓の医療が進んだのに、透析患者が増える」というのはどういうことでしょうか?透析患者数が10万人を超えたのが1990年ぐらいですが、それから25年間、腎臓医療は進歩しなかったのでしょうか? それとも生活環境、食事などで腎臓患者が増える要因があったのでしょうか? 腎臓の具合が悪く医師のところにいった、その医師が良いか悪いかで人生が大きく変わるような状態です。良い医師なら緊急の必要性がなければ、ゆっくり休養したりして腎臓の回復を待つとか、血の循環をよくして腎臓を通過する血流量を増やすとか自然の回復を待つことをアドバイスしてくれるでしょう。悪い医師のところに行くと、尿の出が悪いとか尿検査の結果から利尿剤や血圧降下剤などを処方されます。そうすると、尿はでるのですが腎臓の機能が悪いのに尿を出そうとするので、腎臓はより悪くなります。また腎臓が血液を必要とすると造血を促して腎性高血圧などを引き起こすのに、さらに降圧剤を投与するとさらに悪化させることになります。その結果、緩く回復させれば治ったものが、1ヶ月ぐらいの「治療」で悪化し、ついに人工透析をすることになり、いったん人工透析をするとさらに腎臓の自立機能が落ちるので、一生、透析をするというケースもあるようです。腎臓は急性の場合もあるので、素人で判断するのは危険で、医師に相談する必要があり、それは必須ですが、その時に、「かなり無理をしたので、少し休養すれば回復しますか?」と聞くことが大切です。また医療関係の方は、1)腎臓の治療は進歩していないのか? 2)もし進歩していたらなぜ透析患者が増えるのか? 3)まさかとは思うが透析をすると医療費がかかるのでメーカーとの癒着はないか? などについてもっと積極的に社会に情報を発信することが信頼性をあげる上でも大切と思います。特に大きな病院の若い医師が通り一遍の治療だけして、その患者さんの生活や年齢、体の状態をよく観察し、透析に至らないように万全を期す態度を望みます。(平成27年8月18日)「家族の健康」のために(3) 腎臓がちょっと悪いと透析になる.m4a...more11minPlay
August 22, 2015ナポレオンと東条英機(13) 遺言武田邦彦のポッドキャスト一覧武田邦彦のブログ私はあまり遺言というのを自分の判断をする上での「事実」に含ませることは少なかった。どの人も人生には強い思いがある。それが遺言という形で残されるのだが、それは「事実」そのものではなく、事実に対する本人の思いのようなものだからというのがその理由だった。しかし、このブログの「最期の一撃」の執筆動機になった山下奉文将軍の遺言に接して「暴走した日本陸軍」とはまったくことなる印象を受けた。今ではさらに勉強したので「日本陸軍」暴走したのではなく、「日本陸軍の中に暴走した将校がいた」と理解しているが、遺言を読んだときには正直ビックリしたものだ。ナポレオンと東条英機も遺言を見てみた。もっともここに比較するように書いた二人の遺言は東条英機が二回目(自決の前の遺言が一回目)なので若干、本当の比較になっていないが、東条英機の遺言はやはり注目するべきもののように思う。また日本人として大東亜戦争の指揮を執った人がどのような考えを持っていたかについてもやはり勉強しておくべきことのようにも思う。・・・戦争をした責任を国内的にとるのは当然で、是非、死刑にしてもらいたい。しかし国際的にはこの裁判はリンチだ・・・と言う趣旨であり、立派な武士の最後と私は思う。良く敗北したドイツ、イタリアと並んで比較されるが、東条英機元首相の覚悟はずば抜けて立派である。拳銃自殺し損なったことで批判する人がいるが、私には敗軍の将を責めるにもほどがあるように感じられる。しかし、大東亜戦争は輝かしい戦争であったので戦争責任等というものはないが、仮に国内的に責任があるならむしろ国民全体である。戦争は軍部が始めたものでもなく、選挙があったのだから政府は国民が選んでいる。そして朝日新聞をはじめとしたマスコミはすべて「戦争すべし」で一致していた。「東条さん、あなただけの責任ではありません。私たち日本国民は全員がアメリカの奴隷になったり、白人に支配されたり、白人側についた中国に従属するなら戦いを望んだのです。力尽きたのは誰の責任でもなく、日本国民全部の力が及ばなかっただけです。ありがとうございました。」と国民は追悼するべきだろう。(平成27年8月16日)ナポレオンと東条英機(13) 遺言.m4a...more5minPlay
August 21, 2015「ヘルシー」と「病院」が病気を作る時代(2) 「減塩食」の危険性武田邦彦のポッドキャスト一覧武田邦彦のブログ「ヘルシーな食事や生活」が自分や家族を病気に追いやることがある。その典型的なものが「減塩食」で、いくつかの危険性がある。・・・・・・・・・第一には、「塩の摂取量と血圧」が関係しているのは日本人の2割から4割とされていて、おおよそ3人に1人しか減塩したから血圧が下がるということはない。つまり日本人の多くの人は、「減塩食」はヘルシーでもなんでもないということだ。それだけなら危険性はないが、「減塩しているから血圧は心配ない」と思っていると、全然、関係が無いので別の原因で高血圧になるという危険性がある。また、本来、食塩は体に必要なものなので、食塩が不足してさまざまな病気を引き起こしたり、汗がでなくなって熱中症になったりする危険性が生じる。(血圧のはなしだから前回と似ているけれど、内容は全く別です。)・・・・・・・・・二番目は、反対に減塩して血圧が下がり、血流量が減ってガン、腎臓病、うつなどを発症する危険性が高いことである。「血の巡り」は実に大切で、昔から「冷やしたらダメ」、「温泉にゆっくりつかると血の巡りがよくなり、病気が治る」、「秋口に窓を開けて寝ると体が冷えて病気になる」など多くのことが知られている。現代流に言えば「血の巡りを良くして、免疫力を高める」と言うことになるだろう。ところが、せっかく心臓が動いて少し高い血圧を保ち、血流を良くしているのに、わざわざ「減塩食」で血圧を下げると、それだけ血の巡りは悪くなる。もともと何かの病気があって血圧が高いときには、病気の原因を取り除かないと血圧だけ下げると危険である。また、加齢による標準的な血圧の上昇は血管壁が歳とともに固くなるので、血圧を上げて血流を保っている。加齢によって血管壁が硬くなるのは加齢によって筋肉が弱くなるのと同じだ。加齢で筋肉が弱くなっても、ほとんどの人は「歳のせいだから仕方が無い」と思い、「筋肉増強剤を使って若い頃の筋肉を保たなければならない」などと考える人はいないだろう。・・・・・・・・・つまり、減塩食というのは、「塩分が血圧に影響しない人」は必要とされる塩分をとらず、血圧も変わらないということになる。それが日本人の3人に2人もいる。次に、「塩分が血圧に関係する人」にとっては、必要な血圧が保てないので、血流が下がり体が冷えたのと同じ状態になり、多くの病気になる。減塩食が健康に良い人というのはほとんどいないが、少しこじつければ「血圧が食塩摂取量に関係している日本人の3分の1程度の少数の人で、血圧が加齢などではなく、何かの病気で血圧が不必要に上がっていて、その病気の原因が不明か、治療ができない場合」に限定される。長野県の男性は食塩を12グラム以上とっているのに、日本一長寿である。これは「食塩をとっているから長寿」とも考えられるが、それでも食塩を減らした方が良いという「信仰」が日本社会にあるのは、欧米崇拝の医療、血圧降下剤の膨大な利益、厚労省の継続的な広報、高血圧学会の縦割り医療などに「減塩食信仰」が加わったものである。今まで減塩食が良いと思っていた人は、心配なら医師の診察を受けて「自分の適正血圧から言って高血圧かどうか、高血圧だったらその原因、自分の血圧が塩分と関係があるかないか」についての明確な診断を受けた方がよい。でも、度を超していれば別だが、ほとんどに医師は「その人の適正血圧」すら診断できないはずである。しっかりした診断結果から、減塩食が不要なら、適切に味をつけて毎日の食事を楽しむ方が人生を豊かにする。(平成27年8月17日)「ヘルシー」と「病院」が病気を作る時代(2) 「減塩食」の危険性.m4a...more13minPlay
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