今回は「読書パフォーマンスフィンランド選手権」開催についてとりあげる
過去のエピソード三つくらいに関連する話。
#2(12分辺りからの最後2分くらいの小ネタ:パフォーマンスとしての読書は如何なものか)、
#4(ヘルシンキ大学のテナントから人気の独立系書店が追い出された)、ちなみに今週、Rosebudは移転先にオープン。間に8か月ほど別の素敵なテナントにも入居中。
#12の本棚の人気回復(ここにも見せる為の本棚というパフォーマンス要素がある)、に直接&緩やかに関連するエピソード。
文脈としての流れは#4→#2→#12
「読書」どこで、どんな感じでやっておいでですか?
他人の目は意識しますか?
そして、読書ってそもそも見せる前提でしょうか?
ヘルシンキ大学所有のテナントで読書パフォーマンス選手権/いわくつきの場所/昨年春に立ち退きが物議をかもしたRosebud書店の跡/対立構造/教養や知(智)を守る学府が経済性を優先した件/ホームセンターRustaが入居/学生らが街の空間を活かす議論が発端/もう一つ昨年夏に物議をかもした、見せる、ドヤる読書/公共の場で本を読むことについて/読書はどこで?/人目は気になる方?/学生たちが思いついたアイディア/じゃあ選手権やっちゃおう/本系のバトル/バトルといえば、日本でビブリオバトルはある/黙って本を読む様子を競う/ホームセンターRusta側はOKしたので無許可のジャックではない/当日200名集まった/50名が競った、残りは野次馬&盛り上げ/30分の間、色々な人たちが色々な読み方をアピールするシュールな空間/#2では好きに読んだらいいのではと発言/でも気になる人もいるかも/本のカバー、圧の少ない本、電子書籍、自宅オンリー/Guardianの記事あたりが発端か/ヘルシンキ大学政治学部の学生向けメディア等でも/自宅でも一人になれない?/本と自分の一対一/自意識/#12ではブックトッカーなどの例を出した/本棚も見せる為の演出/プロフィール写真に人+本/自分もやったヨーロッパ文芸フェス2022のプロフィール写真/リンゴの木のそばで訳書とともに/自信の無さ(私の場合)/Podcastへのフィードバックを活かしたい/ただの情報提供podcastに終わらないために/見せる読書に終わらず、イベントに昇華させるひねり/ユーモアとアイロニー/文化や教養へのデモンストレーション/生々しさを消したひねりがいい/フィンランドらしさ/小国の自虐と俯瞰/(隠ぺい記憶じゃないといいな)/参加者が読んでいた本は最後にリストアップ/そこそこ界隈で知られている大学研究者夫婦が参戦(トゥルク大とヘルシンキ大の研究者)/妻は音を研究/夫は言語学者/レーニンとサンスクリット・英辞書を読む夫婦/博士の帽子、革パンツ、ウェスタンブーツという出で立ち/脱線:このご夫婦は無駄な教養講座開催、文化と科学のイベントを地方で主催/コスパ、タイパの対極にある読書/優勝者は他界した友人、作家ミキ・リウッコネン(Miki Liukkonen)に扮し彼の作品を読むパフォーマンスをした人/審査員は作家、アーティスト&ヘルシンキ市議など/再び脱線:審査員の一人のPodcast前保存してたことがあった(ドゥルーズについて30回分エピソード配信等している人)/他にも面白い本を色々な読み方をする人達/読書はどこで?/自分の関心領域/本を書いたり読んだりする人たちが何をやっているのか/薄っぺらい自分をさらけ出せない/告知、東京文フリにみずいろブックスさん/アレクシス・キヴィの『七人兄弟』復刊!/Zine2刷その後/日本ではあと7冊残り/広島のKagi booksさんと鎌倉のエラマブックスさんで扱っている/フィンランドでは十数冊/PDFでECサイトに出したい考え/フィードバック下さった方、宣伝も有難うございます/
※脱線部分、Taina Saarikivi(トゥルク大)、Janne Saarikivi(ヘルシンキ大)とご夫婦の所属は違う模様、エピソード内では同じと言ってしまっています、すみません。
●Taina &Janne Saarikiviらが開催しているピュフターというヘルシンキから東に2時間くらいの場所で「概念の夏」という2日間の文化・科学のパネルディスカッションや対話、講演、音楽等パフォーマンス、書籍の販売など盛りだくさん。https://sarolehti.net/pyhtaan-kasitekesassa-etymologialauluja-ja-baskin-kielioppia/ ←イベントサイト(フィンランド語)プログラムがまた色々面白くて…
●Miki Liukkonenとは 優勝者が扮した作家
2023年7月に33歳で自死した作家、アーティスト。
ポストモダン文学の若手の旗手の一人だった。豊かな表現と同時に危うさで存在感際立つ作家だった。
フィンランディア文学賞等の候補複数回。別の賞受賞経験もあり。
https://yle.fi/a/74-20039780
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参考情報:
#2の小ネタ、パフォーマンス読書関連の記事のリストアップ
昨年夏前後にあちこちでパフォーマティブ・リーディングが話題になった。
●https://theweek.com/culture-life/books/the-rise-of-performative-reading
●ガーディアンの記者が書いて話題になったDavid Foster Walleceの”Infinite Jest”を公共の場で読むのはアリ?という有料記事 https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2025/jun/30/performative-reading-public-tiktok
●ヘルシンキ大学政治学部の学生紙の記事。(フィンランド語)全文読めます
https://policylehti.com/2025/11/02/paakirjoitus-lukemisen-performatiivisuudesta/
関連する政治学部学生発行記事では、ヘルシンキ大学のキャンパスでパフォーマンス的読書をするべきロケーションお勧めTop 10もあって内輪ネタではあるものの、じわる。
https://policylehti.com/2025/11/06/oletko-aina-lukenut-vaarassa-paikassa/
読書パフォーマンス選手権関連の記事
●審査員3名は作家、ヘルシンキ市議でもあるアーティストの三名。(全文読めます)
https://www.hs.fi/taide/art-2000011935277.html
読書パフォーマンスと本当の読書の境界線や、文学を犠牲にしてカッコよさやセクシーさを演出する事が昨年は議論されたとについても面白い記述があります。
作家、批評家、哲学系フリーランサー ポントゥス・プロコル(Pontus Purokoru)
ヘルシンキ市議でアーティスト、活動家のアルマ・トゥーヴァ(Alma Tuuva)
ライター、批評家、活動家のユホ・ナルサッカ(Juho Narsakka)
●実際の選手権がどうなったかの記事(Helsingin Sanomat紙)全文読めます、これは写真が楽しいのでぜひスクロールして欲しい。
https://www.hs.fi/kulttuuri/art-2000011935284.html
●テレビのニュースでも取り上げられた
https://www.instagram.com/p/DXKiz4iEZ5j/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
選手権のインスタアカウントに動画が投稿されていました。
優勝者は、友人で早逝した作家Miki Liukkonenに扮して、彼の鈍器本を持参し、彼ならどういう風に読んでいただろうかと友人ならではのパフォーマンスをした人。
●今日4/30オープン!書店Rosebudの新たなメインのスペースがどんなところか、の記事 ここに4年間の賃貸契約。6万点が並ぶ予定。
https://www.hs.fi/taide/art-2000011870744.html
●選手権で読まれていた本達
・『ユリシーズ』(ジェームス・ジョイス)※記事中で記者がオデュッセイヤと間違えてる気がする。
・『ミルクとはちみつ』(ルピ・クーア著/野中もも訳/あだちプレス2017)
・『第二の性』(シモーヌ・ド・ボーヴォワール)
・“A little life”(ハニヤ・ヤナギハラ)ハニヤ・ヤナギハラは邦訳一冊しか出てないんだなぁ。
次回はフィンランドどころか北欧を離れて、アフリカを取り上げる…かも?予告すると大概外すのでご期待なさらず。